Value Excellence - バリューエンジニアリング
Photo


ご質問はこちらへ

社団法人 日本バリューエンジニアリング協会



  2007年度入選論文            

 「論文審査委員会」における審査の結果、応募論文15編のなかから、佳作論文2編、入選 論文8編が決定しました。


★佳作 2編

 

VE実践力向上のための人材育成プログラム

 

薄衣光明 氏 (株式会社IHI 航空宇宙事業本部 VEグループ 主査 VES)

   昭和59年、石川島播磨重工業株式会社(現在の鰍hHI)に入社。衛星推進用ロケットエンジンの開発や将来航空エンジンの開発に従事。平成11年から航空宇宙事業本部のVE推進担当となり、VE支援、教育、ツール整備を3本柱に、大型プロジェクトの企画段階からのVE活動を推進している。

 

【論文要旨】
VE活動において抜本的なアイデアを得るためには、VEを専門的に実施する専門家よりも、実務を一定期間経験し業務に精通した者がVEを正しく理解し活用した方が効果的である。弊社でも、各部門がVE活動を自立的に実施できるVE活動の成熟期に向けて、VE教育を行うとともに、VE活動の指導や自立に向けた働きかけを継続しているが、自ら自立的に適切なVE活動を実施できる人材が増えていない。
そこで、本論文ではVE活動を自らの実践力で自立的に実施できる人材を育成するプログラムを提案するものである。これにより、VEの技術を駆使して課題を解決し企業の利益創出に貢献できる人材を育成し、その人が次の世代を育成して自立させることで、企業体質を改善することが狙いである。
本育成プログラムの適用により育成対象者のVE活動の実践力は着実に向上しており、期待される効果は得られたものと考える。

 


公共事業の整備を早めるための実践的対策法

 

横田尚哉 氏 (パシフィックコンサルタンツ株式会社 事業創造本部 VEセンター長 CVS)
パシフィックコンサルタンツ入社後、設計技術者から経営企画部の部長を経て、公共事業にVEを展開するためVEセンタを設立、初代センター長に就く。日本の公共事業にVEをわずか3年間で50%の地域に展開した。独自のノウハウを活用し、確実な改善効果と丁寧な教育を行うことで全国から問い合わせが殺到、全国を多忙に飛び回る。早稲田大学・大学院のVE講座の非常勤講師、技術士(総監、建設)、APECエンジニア、第一種情報処理技術者。

 

【論文要旨】
 公共事業は、経済活動と国民生活を支える社会的使命を担っている。しかし、限られた財源と長い事業期間は、大きな課題となっている。コストを削減する技術は多くが提案されてきたが、整備を早める技術があまり提案されていない。
 そこで、公共事業の整備に関わる各段階において、それぞれに実践的対策法を提案する。すなわち、合意形成を早める実践的対策法では、3つの共同VEの提案を行っている。工期を評価する実践的対策法では、コストと工期を同時に評価できる多指標評価法の活用を提案している。そして、機能発現を早める実践的対策法では、段階整備の考え方と各段階における価値分析を判断するプロセスコントロール図法を提案している。
  これらのテクニックが全ての公共事業に活用され、国民、県民の満足度の高い社会資本が適切なタイミングで提供されていくことを願っている。

 


★ 入選論文 8編 ★

公共事業における価値向上施策展開とVEマネジメント
上野バリューマネージメント研究所  上野 孝 氏 CVS
和歌山県  的場康彦 氏 VEL
和歌山県  上山孝誠 氏

機能表現抽象化による有効性の検証
鹿島建設株式会社  柏原忠茂 氏 CVS

公共事業におけるアセットマネジメントシステム構築へのVEの適用
パシフィックコンサルタンツ株式会社  木守岳広 氏 VES

土木事業のVE教育の一考察
KOU VALUE PROFESSIONAL OFFICE  黄 逸鴻 氏 CVS

購入生産設備の価値向上のための管理方法
株式会社ジェムコ日本経営  原 正俊 氏

製品多様化と部品少数化の二律背反を克服するモジュラー・デザイン方法論
広島大学 大学院  日野三十四 氏

VEコントローラーシップ
株式会社IHI  牧野公一 氏 VES

ナレッジマネジメント活用によるVEチーム活動レベルアップの一考察
日本電子株式会社  吉見三郎 氏 VEL