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第41回VE関西大会開催レポート

2010年2月18日、大阪市中央区の國民会館において、第41回VE関西大会を開催しました。今回のメインテーマは「新たな価値創造へのいざない」。経済環境が混迷を極める中で、従来にはない“新たな価値”を生み出すためには、どのようにVEを駆使すればよいのか。本大会はそのヒントが多分に垣間見られる充実した内容となりました。

大会会場の様子


最後部まで埋まった会場では、協会関西支部の吉江則彦支部長による開会挨拶に続いて基調講演が行われ、元サムスン電子常務であり、現在は東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター特任研究員を務める吉川良三氏が登壇しました。
近年、グローバル市場で急成長を遂げたサムスン電子を例に日本のものづくりの課題を明らかにし、「世界のスタンダードとなった“開かれたものづくり”とは、生産現場だけでなく、販売・サービスまでの一貫した取り組みである」と解説。従来のアナログ中心からデジタル中心へと変化した技術環境も強く認識する必要があると力説しました。

吉川良三氏による基調講演


次に行われたVE事例紹介では、TCM株式会社VE推進部の小坂部順氏が、コンテナキャリア(コンテナ運搬車両)の電動化により、ライフサイクルコストの向上とともに、顧客価値を高めた事例を紹介しました。

休憩を挟み、午後の部最初の技術講演では、パナソニック電工株式会社の全自動お掃除トイレ「アラウーノ」の開発秘話が紹介されました。2大メーカーの寡占に対抗すべく、ユーザー意識を徹底的に掘り下げ、陶器から有機ガラスへの大胆な素材転換、斬新なデザインの採用など、独自の発想から大ヒット商品が生み出された過程に、多くの聴講者が興味深く聞き入っていました。
続いては、三菱電機株式会社の「1図面VE」の事例紹介。手軽な方法である1図面VEを通して実践を積み重ねることで原価企画・VE活動の定着化が図られ、若手社員を中心にVE熱が再燃しているとのことでした。
パネルディスカッションでは、多くの企業が頭を悩ませる原価企画について、3社のエキスパートが“成功への道筋”を解説。熱心にペンを走らせる聴講者の姿が印象的でした。

パネルディスカッションの様子


大会掉尾は「価格で売らずに価値で売る」という独自のマーケティングを展開するハーレダビッドソン・ジャパンの元社長(現・アンクル・アウルコンサルティング代表)奥井俊史氏による特別講演。「モノではなくコトを売る」という経営観を現場レベルまで浸透させ、顧客価値の創造とシェア拡大を実現した同社の事例は、多くの聴講者にとって未来への可能性を見いだす好例となったことでしょう。

奥井俊史氏による特別講演


関西支部では、2010年度も様々な活動を展開していく予定です。さらにパワーアップし、よりよい情報を提供して参りますので、皆様も関西支部の活動をぜひともご活用ください。

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