VE導入事例

導入事例 『VEで発掘! 伸びる社員は改善活動の中心にいる』 >>

VEリーダーの資格取得については、どのような方針で支援していますか。

谷氏:当社には全社で約680名のVEリーダーがいます。受験は強制ではなく、基本的に自発性に任せていますが、経理本部から各部門に「改善活動のリーダーとなるような人を育成してほしい」と依頼して、各部門長が適任者に受験を打診するケースが大半です。


研修面の支援としては、VEリーダーを受験する社員に「VEリーダー養成研修」を受けてもらっています。「VEリーダー養成研修」は、「VE入門研修」を受けた人が対象で、「VEリーダー試験に受かるだけのスキルを身につけよう」「受けるからには合格しよう」という主旨の研修です。期間は2日間で、1日目は、基本から勉強をし直します。勘違いや思い込みを取り去って、基礎を固めることが目的です。そして2日目の研修は、1カ月後に模擬試験のかたちで行います。その1カ月間で、1日目の研修の内容を自分なりに整理して、覚えるべきところは覚え直して、身につけたものが正しいかどうかを模擬試験で試します。そして試験結果を見て、できていなかったところを補正して、受験本番に備えます(図表1)。
(図表1)

VEリーダー資格を取得した社員に対しては、「VEリーダー・レベルアップ研修」を開いています。主な目的は、コスト分析能力とコスト改善能力をさらに磨いてもらうことです。各自に3年間にわたるスキルアップの計画を立ててもらい、その計画にしたがって、研修の内容と実際の業務実践とをリンクさせながら勉強してもらいます(図表2)。また、全社のVE活動を活性化する取り組みとしては、海外の事業所を含めてVE成果発表会を開き、優秀な事例を発表してもらうなどしています。(図表2)

受験を強制してしまうと、必ずマイナス面が出てきますので、あくまで自主性を尊重するように気をつけています。自発的にVEを学びたい、VEを仕事に活かしたいという人を発掘して、そういう人たちに勉強してもらい、資格を取ってもらう。しかし、資格を取ることが目的ではありませんから、取得後に資格を仕事の中で活かしてもらえるように、「VEリーダー・レベルアップ研修」を行っているわけです。それぞれの部門で、VE手法をきちっと理解した人が何人も出てくると、さまざまな面でプラスになります。VEは重要な管理技術の一つですから、少なくとも、物づくりに関係する部門はすべて、複数名のVEリーダーを養成していきたいと考えています。

目次

  1. シャープがVEを導入した経緯について教えてください。
  2. 現在、VEについて、社員からはどんな声が聞かれますか。
  3. VE活動を推進する立場から見て、VEが全社的に与えている影響は感じますか。
  4. VEリーダーの資格取得については、どのような方針で支援していますか。
  5. VEリーダーを養成することに、会社としてはどのような効果を感じていますか。
  6. VEリーダー資格は、社員の間でどのように受け止められていますか。
  7. VEの資格を取るということは、どのようなメリットがあるとお考えですか。
  8. これからVEリーダーを目指す人にメッセージをお願いします。