希望を持つ (4)   (ゆ)  No.58 

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

今週は入学式に向かう新1年生とそのご両親の幸せそうな姿をあちらこちらで見かけました。ランドセルも昔のように赤と黒だけでなく、ピンク、ブルー、パープルなどの綺麗なパステルカラーが春の陽に映えていました。
4月は新年度も始まり、入学の他にも、入社や転勤や配置換えなど新しい世界への扉が開く時期でもあると思いますが、「新しい世界はどういう所だろう?」という不安と期待の入り混じった気分に、「いつ咲くのだろう?そしていつまで咲いていてくれるのだろう?」と心がワクワクしたりドキドキしたりする「桜」の花というのはそういう気分にぴったりだと思います。

Sakura in Oomiya park 2011.4 photo by y★u

さて、前回のブログで目的地にタクシーで行く事になったお話をしましたが、「初めて訪れる場所はどんな所かしら?」という期待と、「かなり遠いみたいだけど、果していくらかかるのだろう?」という不安が入り混じっていました。が、「利便性と時間と快適な空間(実はその日は雨模様でした)を買ったと思えばいいや」と思い直し、しばしドライブを楽しむ事にしました。 高速道路から眺める山々は靄で霞み幽玄な美しさを湛え、以前は長距離便トラックを運転していたという上機嫌の運転手さんとの会話も弾みました(香川県のご出身なので、うどんと言えば伊勢うどんより讃岐うどんだそうです)。

運転手さんの会社では、「検定『お伊勢さん』」という、まるでVEL認定試験のような検定試験の受験を推奨しているそうで、ひっかけ問題にひっかかるせいで何度かトライされているとのことでした。そんな話をしているうちに目的地に到着。気になる運賃はとうに1万円を超えていました。そして、ここで、運転手さんから『帰りは行きの半分の値段でいいから乗って帰りませんか?』とのご提案。 最寄の駅までは徒歩15分程ということで、もちろん電車で帰った方がコストはかかりません。でも、運転手さんはいい方で空で帰すのも少々お気の毒だし、時間の節約にもなるので、結局、私達は運転手さんのご希望どおり帰りもお願いすることにしました(結局、往復で約2万円程でした)。

そして、そこは本当に素敵な所で、しかも雨模様で遠方ということもあって、他に人影もなく貸切状態でした。足を踏み入れた時に降っていた雨は帰る頃には止んで青空ものぞくお天気になり、木漏れ日が希望の光のようにキラキラとして美しかったです。さらに予定より早く帰れたので、外宮へのお参りも叶いました。ここはここで閉門1時間前ということもあったせいか人も少なく、1年前にお参りした際の様な長蛇の行列は皆無で、すんなりと回れて時間が本当に節約できました。

朝からの雨で参道も空気も浄化されて、とても気持ちのいいお参りができましたし、VEの方程式で言えば、運賃というコストは高くなったけれど、運転手さんは喜んでいらしたし、何より私達にとっての機能(?)はコスト以上に高く、結果として価値が大幅に向上したので大満足でした。 日頃はつい、何かと目先の損得に走りがちですが、トータルで見れば大きなバリューが得られ、コストをかけていい場合もあるということを学んだ気がします。

これが新製品開発などになると、絶対いい製品になるという保証はなく、一種の賭けのようなものになるのかもしれませんが、時には勝負に出ることも必要なのでは?などとも考えさせられました。彼女と出会ったのもプライベートで参加したセミナーですが、今年はそういうセミナーや勉強会に積極的に参加しています。もちろん、コストもそれなりにはかかるのですが、お金では買えないものも得られ、一つに出るとさらに新たな出会いや行動に結びついていくのがとても楽しいです。

さて、次の日は旅行最終日でしたが、この日にも不思議な出会いがありました。これも長くなりますので、次回にさせていただきます。

今回の旅行では、伊勢うどんはもちろん、名古屋では手羽先などの「名古屋めし」も堪能してきましたが、発想が豊かだからこそ独特の食文化が育っているのではないかと思います。

そんな発想豊かな方々が集まった日本VE協会西日本支部の東海地区では、社会インフラや建設産業に携わる方々を対象とした研究活動(建設VE研究会)を活発に展開しています。この機会に本研究会にご参加いただき、建設VE導入展開のノウハウを始め、簡易VE手法として広がりを見せている「2時間VE手法」の考え方や進め方、カンコツを学ばれてみてはいかがでしょうか?会員の方は無料でご参加いただけます。

西日本支部東海地区 建設VE研究会メンバー募集:https://www.sjve.org/10038

なお、メンバー登録の締切り日を4月14日とさせていただきますが、本研究会の詳しい活動内容を知りたい方は、日本VE協会事務局・渋谷 shibuya@sjve.org までお気軽にお問い合せください。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。  (ゆ)

 

 

 

 

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