長野で公共機関によるVE研究発表会が開催されました

11月8日と9日の2日間、公共発注機関によるVE研究発表会が長野県庁西庁舎(長野市)で開催されました。

本会合は、国の出先機関や地方自治体、独立行政法人などの公共発注機関で構成される「全国VE活動推進研究会」が毎年開催しているもので、13回目となる今回も全国から20名近い行政関係者が一堂に会し、熱心な研究討議が行われました。

冒頭、永年にわたって公共VEの普及支援に携わっている木守岳広氏(パシフィックコンサルタンツVEセンター長)が「i-ConstructionとVE」をテーマに講演。国が推し進める生産性革命とVEの関わりやICT活用工事の状況、省力化や合理化、新技術を取り入れた効率化VEの事例などを紹介し、幅広い分野でのVE活用を呼びかけました。

講演する木守氏

続いて行われた事例発表では、群馬県、静岡県、UR都市機構がそれぞれの取り組みを紹介。道路の維持管理や交通安全対策にVEを応用したり、プロジェクトマネジメントにVEの考え方を取り入れるなど、公共領域でもVEの活用が着実に進んでいることを感じさせました。

その後、インハウスVEにおけるリーダーの養成やVE活動日数のとらえ方、i-Constructionとの連携などをテーマに熱心な討議が行われ、VEに対する理解を深めるとともに、その必要性についても再認識する場となったようです。

テーマ討議の様子