【バリュー・エンジニアリング】2016年5月号(No.293)

表紙のことば

三菱電機のLCD(液晶表示装置)は1980年代前半に、現在の当社「先端技術研究所地区」での技術開発から始まりました。
事業化は1991年に旭硝子㈱との合弁で㈱アドバンスド・ディスプレイ(ADI)を設立してスタートしました。1999年から当社単独の事業となるとともに、2002年に「メルコ・ディスプレイ・テクノロジー社(MDTI)」を設立し、中小型・産業用へ本格参入を果しています。
現在はMDTIを製造拠点として、産業用、車載用LCDを主として生産しています。(写真下段の左は表示性能を左右する重要なTFTアレイ工程)
FA機器、計測機器から医療機器、カーナビに至るまで幅広い応用製品をもつこれらのディスプレイでは、多様なお客様のニーズに対応する高度な技術力が要求されます。(写真上段)
そのため、個々の装置から、生産ライン、工場全体の生産管理に至るまで、多様な生産に適した最新の機能を整えています。
ここから生まれる製品は、国内を始め、米国、欧州、中国の販売拠点を通して全世界に供給されています。また、2015年1月にLCDイノベーションセンターを建設し、開発・設計部門拠点と生産拠点を集結しました。(写真下段の右)
これにより、ますます拡大・高度化・多様化する 産業用・車載用液晶モジュールの需要に対応し、新技術・新製品開発の加速および業務効率改善の適合を図っております。
( 三菱電機株式会社 液晶事業統括部 業務部 VEグループ マネージャー 井島幸雄)
(同社の訪問記事は、本号P.17から掲載されています)

 

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