第53回VE全国大会 | ニューノーマル時代のバリュー・シフト

開催日

10月27日(火) 11月4日(水) 11月10日(火) 計3日間

 

■参加のお勧め 

新型コロナウイルスの拡大により、事業活動や日常生活にも大きな変革が迫られています。これまで、当たり前のように行っていた活動にも制約が加えられる中で、私たちは新しい常識を作り出し、変化に対応していかなければなりません。

そのような状況下で注目を集めているのが、大きな異変が人々の価値観に影響を及ぼし、元の状態に戻ることなくその環境が常態化することを指す「ニューノーマル」という考え方です。テレワークなどの働き方だけでなく、デジタル・トランスフォーメーション(DX)実現のキーワードに挙げている企業も多く、過去にこだわらずにあるべき姿を追求するVEとの融合が大いに期待されているところです。

そこで、完全オンラインで開催する今年のVE全国大会は、『ニューノーマル時代のバリュー・シフト』をメインコンセプトとし、これからの時代にマッチしたVEのあり方やこれまでになかった活用シーンなど、新しいVEやVEの進化を意味する「シン・VE」について考える場にしたいと思っています。皆様のご参加を心からお待ちしております。

 

    大会実行委員長
     澤口 学 CVS

■開催概要

後 援 日本インダストリアル・エンジニアリング協会
●講演  日本TRIZ協会 日本システムデザイン学会 
上海VE協会

●会 期 10月27日(火)・11月 4日(水)・11月10日(火) 計3日間

●形 式 完全オンライン(職場や自宅、会議室、外出先などから視聴できます)

オフィスや自宅で

会議室に集まって
職場の人と会議室で

スマホやタブレットで

モバイル環境で

●対象者 ❶ 民間企業や官公庁・地方自治体で、VEの推進・実践活動に携わる●対象者 ❶  マネージャーおよび実務担当者
●対象者 ➋ 経営革新や組織改革に携わるスタッフ部門の方
●対象者  クライアントの経営改革や収益改善を支援する
コンサルタント
●対象者 ❹ アクティブラーニングを推進している教育関係者
●対象者 ➎ その他、VEを活用して組織の課題を解決したいとお考えの方々

●配信ツール ネクプロ ウェビナー(アプリのダウンロードは必要ありません)
●使用ツール 動作環境チェック:https://v2.nex-pro.com/live_check

●参 加 区 分 半日単位で申し込みができますので、都合の良い時間だけ、
●参 加 区 分 興味のあるプログラムだけといった視聴も可能です。
●➌中日     ◎初日の午前中は無料でご視聴いただけます(要・事前申込)

●大会参加費 午前のみ:4,000円 午後のみ:8,000円 全日:10,000円
 (消費税別)  3日間通し割引 … 24,000円

●大会資料代 1日目:2,000円 2日目:3,000円 3日目:3,000円
 (消費税別)  ◎3日間通し割引【
VE実践論文集つき 6,000円

●決 済 方 法 クレジットカードのみ ※団体申込は事務局にご相談ください

●受 付 開 始 10月1日より ※オンラインでの申し込みになります

 

■タイムスケジュール

※発表者氏名や発表要旨などが掲載されたプログラムは、https://v2.nex-pro.com/sjve をご参照ください。

 

■大会テーマを体現する講演プログラム

10月27日 11:00~12:00

両利きの組織をつくる

~大企業病を打破する「攻めと守りの経営」

 

エグゼクティブ・コーチ、組織開発コンサルタント

アクション・デザイン 代表 加藤 雅則

スタンフォード大学のチャールズ・A・オライリー教授が提唱する「両利きの経営」は、2019年の邦訳書刊行後、日本でも経営者やマネジメントを中心に多くのビジネスリーダーの関心と支持を集めています。
それは、「既存事業を深掘りしながら、新しい事業の柱を探索する経営手法」であり、成熟企業が新興企業に駆逐されることを防ぐ道を示した最先端の組織経営論です。日本におけるオライリー教授の共同研究者として、日本型組織における「両利き経営」の意味について解説します。

1964年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。カリフォルニア大学バークレー校経営学修士(MBA)。
日本興業銀行、環境教育NPO、金融庁検査官、事業投資育成会社を経て、米国2大コーチ養成機関であるCTI日本支部の設立に参加。日本におけるコーアクティブ・コーチングの普及に取り組んだ。現在はアクション・デザイン代表を務める。

著書に『自分を立てなおす対話』(日本経済新聞出版社)、『「自分ごと」だと人は育つ』(共著、日本経済新聞出版社)、『組織は変われるか-経営トップから始まる組織開発』(英治出版)、『両利きの組織をつくる―大企業病を打破する「攻めと守りの経営」』(英治出版)など。

2001年よりコーチング、ファシリテーション、コンサルテーション、ナラティブ・アプローチなどに基づく独自の対話手法を実践。これまで支援してきた企業は東証一部上場企業を中心に、中堅企業、オーナー企業、外資系企業など多岐にわたる。

 

10月27日 15:00~16:00

部品半減・コスト半減

~アフターコロナ時代の新たなものづくり~

 

株式会社コスト開発研究所 代表取締役社長、経営コンサルタント 三木 博幸

この度の講演は、私の約40年間の開発経験と、その実践から導き出した「攻めの開発」を語るものです。
① 開発部門で作成された図面から「売上高の60%が発生している」という事実
② 開発力の強さ・弱さは、「コストと 品質の創り込み」に多大な影響を及ぼす
皆さんは上記①➁をご存知でしょうか? すなわち、メーカー事業の 赤字解決策は常に開発部門にあり、そのシーズ(種)は市場にあるということです。
韓国・中国の特徴を現場レベルで理解する立場として、今の日本の製品開発における根底にある問題をあぶり出し、その解決へのヒントをお伝えします。その手段こそ、部品点数の削減による「コストの削減」と「品質の向上」であり、この一見相反するチャレンジを同時に実現する取り組みについて、実例をもとにお話しします。

1964年久保田鉄工株式会社(現・株式会社クボタ)入社。研究本部において耕運機、田植え機、トラクターの開発に携わる。1981年から1983年まで、海外技術研修生としてニューヨークへ派遣。コロンビア大学、エッカード大学でALPを学ぶ。研究固有テーマを完成(米機械学会、米自動車学会、米農機学会員)。

1983年よりトラクターの事業革新と事業再建(トラクター、田植え機、自販機)に従事。技術部長、理事を歴任した後、2004年にクボタ機械設計株式会社代表取締役社長に就任。2009年より現職。

●受賞歴:グッドデザイン賞4回、社長特別賞3回
●工業所有権取得:247件

著書に『コストを下げれば、品質は上がる』『部品半減』『コストは、必ず半減できる。』『良い製品開発』(いずれも日本経済新聞出版社)がある。

 

11月 4日 10:45~11:45

身近な事例に学ぶVE思考の本質と活用法

~withコロナ時代の「シン・VE」とは~

 

日本バリュー・エンジニアリング協会 バリュー・ソリューションセンター 主席コンサルタント

MOTIVENT 社長 西垣 晃志 氏  CVS

実務者、コンサルタント、そして経営者として、長らくVEに携わってきた。VEとは決して難しい学問ではない。機能に立ち戻って『それは何のため?』と問いかけを行い、新たな手段を探し出す「思考法」であり、必ず答えを導き出すことができる「デシジョン・ツール」である。
本講演では、VE思考は会社の規模や業種を問わずに業務に活用でき、経営課題にも適用できることを示すとともに、これまでの経験の中で見えてきたVE思考の本質について、『現在のコロナ禍における問題点をVE視点で捉えてみると…』のように身近な事例を交えながら解説していく。

1976年京都大学工学部卒業後、三菱重工業に入社。1991年産業能率大学総合研究所に入職し、経営コンサルティング業務に従事。2007年イオンディライトに入社、イノベーション部長、マーケティング部長、取締役業務設計本部長、取締役イノベーション本部長などを経て、2011年イオンディライトアカデミー代表取締役社長に就任。

2012年から2018年までの6年間、日本バリュー・エンジニアリング協会の理事を務める。サービス業へのVE普及やVE人材育成の取り組みが評価され、2019年11月の「第52回VE全国大会」において「VE功労賞」を受賞。

現在は、自身で立ち上げたVEコンサルティング会社の代表を務める。生産設備や生産技術に強く、現場に密着した指導スタイルには定評がある。

 

 

11月 4日 16:30~17:15

コロナで混乱する医療現場を救ったフルーガル・イノベーションとは

~最少の資源で最大のインパクトを生むための実践例~

 

株式会社シェアメディカル 代表取締役CEO 峯  啓真

当社で開発したデジタル聴診デバイス「ネクステート」は、患者の聴診音を医師のヘッドホンに無線送信することで飛沫感染リスクを抑えられるため、コロナショックで疲弊している医療業界において爆発的に普及が進んでいる。
なぜ、資金も人材も乏しいベンチャーが大手企業と渡り合うことができたのか。そのポイントは、スピード感と価値のわかりやすさ、そして「フルーガル(質素、倹約的)・イノベーション」という考え方である。医療業界という閉鎖的な社会で、わずか5名で改革を起こした成功要因を紹介する。

2006年、株式会社QLifeの創業メンバーとして口コミ病院検索「QLife」を始めとした同社のWebサービスの立ち上げに参画。『収益を生む制作チーム』をコンセプトとして、医療ビジネスを数多く立ち上げる。2008年、iPhone上陸と同時にスマートフォンの医療分野での親和性をいち早く見いだし、「添付文書Pro」「医療ボードPro」など医療アプリの事業化に成功。より臨床現場に近い医療サービス企画を目指し、2014年に株式会社シェアメディカルを創業。現在に至る。

市販のヘッドフォンやスピーカーと接続可能なデバイスとして開発された「ネクステート」は、患者に直接触れずに聴診でき、飛沫感染リスクを抑えるという点で医療関係者のニーズをつかみ、2019年12月に出荷を開始して以来、半年で出荷台数が100倍を超えるヒットを記録している。

※フルーガル・イノベーションとは
直訳すると「質素なイノベーション」あるいは「倹約イノベーション」。 余計な飾りを取り除き、本質的な機能そのものに立ち返ることで、特に新興国やBOP市場の人々のニーズを満たそうという発想。

 

11月10日 10:45~11:45

野生化するイノベーション

~日本経済『失われた20年』を超える~

 

早稲田大学 商学学術院 教授 清水  洋

日本の大企業の多くは硬直化し、収益性が低下しています。企業の設立からの年齢で見ると、20代の日本企業の経営資源の硬直性は、100歳代のアメリカ企業と同程度であることを示すデータもあります。
イノベーションの性質は今後どのように変わっていくのでしょうか。企業のマネジメント課題はどのような点が重要になるのでしょうか。ビジネスパーソン、個人は何をすべきでしょうか。そして、押さえるべき戦略的なポイントは何でしょうか。これらを一緒に考えていきたいと思います。

1973年神奈川県生まれ。一橋大学大学院商学研究科修士。ノースウエスタン大学歴史学研究科修士。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでPh.D.(経済史)取得。アイントホーフェン工科大学フェロー、一橋大学大学院イノベーション研究センター教授を経て、2019年4月より早稲田大学商学学術院教授。

『ジェネラル・パーパス・テクノロジーのイノベーション:半導体レーザーの技術進化の日米比較』で第59回日経・経済図書文化賞、第33回組織学会高宮賞を受賞。

近著『野生化するイノベーション―日本経済「失われた20年」を超える』(新潮選書)は、週刊ダイヤモンド「2019年ベスト経済書」の第6位にランクインしている。

 

 

 

11月10日 16:30~17:15

幸せの見える化技術 ~ニューノーマル時代の組織革命~

 

株式会社日立製作所 フェロー・理事  未来投資本部ハピネスプロジェクトリーダー

株式会社ハピネスプラネット 代表取締役CEO 矢野 和男

「幸せをデータで測れないだろうか?」半導体の研究者だった私がそう考えたのは、15年も前のことです。ウェアラブルセンサーを使って人の活動データを記録しはじめ、膨大なデータ蓄積とパターン化によって「人の幸せ」を測る試みを続けてきました。
その結果、人の体の動きと幸せを感じる反応に相関関係を見出し、人の動きを測定するだけで、その職場が幸せな職場であるかどうかがわかるようになりました。さらに興味深いことに、幸せな職場ほど生産性が高いことが判明したのです。そんな、幸せで生産性の高い職場づくりのために、皆さんができることについてお話したいと思います。

1959年山形県酒田市出身。1984年早稲田大学大学院理工学研究科物理学専攻修士課程を修了、日立製作所に入社。中央研究所にて半導体研究に携わり、1993年単一電子メモリの室温動作に世界で初めて成功する。2004年からは世界に先駆けてウェアラブル技術とビッグデータ収集・活用の研究に着手。2014年、自著『データの見えざる手 ウェアラブルセンサが明かす人間・組織・社会』がBook Vinegar社の2014年ビジネス書ベスト10に選ばれる。論文被引用件数は2,500件、特許出願は350件を超える。

企業経営、心理学、人工知能からナノテクまで、専門性の広さと深さで知られ、特に多目的AIの開発やハピネスを定量化するセンサの開発で先導的な役割を果たす。2018 年日立製作所8人目のフェローに就任。2020年人間中心のIoT技術の開発と実用化に関するリーダーシップに対し、世界最大の学会IEEEの最高位の賞の一つである「IEEE Frederik Phillips Award」を受賞。

2020年7月、独自開発してきた幸福度計測技術を事業化し、新たなハピネス&ウエルビーイング産業を創生することを目的に設立された「株式会社ハピネスプラネット」の代表に就任。科学的なアプローチを通じ、人々の幸せを中心とした新しい社会づくりに邁進している。

 

■「今だけ、ここだけ」の特別コンテンツ

☑ 原価企画・VE先進企業の取り組み紹介

お客様満足度の向上とさらなる成長を目指す全社VEC活動[株式会社日立建機ティエラ]
製品企画から量産中の製品に至るまでの原価企画VE活動[三菱電機株式会社  高周波光デバイス製作所]

 

☑ VEの新潮流を予感させる成果発表

海外生産拠点におけるVE視点の省エネルギー活動[積水化学工業株式会社]
ソフトVE手法を活用した働き方改革[ナブテスコ株式会社]
結果にコミットする! TESZAP ~熱源機配管カバーの標準化VE~[東京ガス株式会社]
多店舗経営企業における効果的なVEの適用[株式会社ひぐち]
医療の質向上のための業務標準化におけるVE活用の提案[株式会社ETERNAL SMILE]
VE視点による歯科医療業務の改善[ライフバリュー・クリエイト株式会社 ]

 

旬のテーマを取り上げたトークセッション

不便益の実装 ~バリュー・エンジニアリングにおける新しい価値~[バリューデザイン・ラボ  不便益&VE研究会 ]
VE活性化のための課題と方策[日本経営システム協会  メタVE研究会 ]

 

☑ ニューノーマル時代のネットワーキング

VE語り場(オンライン名刺交換会)

 

■オフィシャルスポンサー

 

「第53回VE全国大会」のスポンサー募集にについて(pdf)

「第53回VE全国大会」スポンサーシップ申込書(docx)

 

■告知フライヤーのダウンロード

                       (PDF・4.8MB)

 

費用

参加・申込区分 料金 (消費税別)
カテゴリー1:1日目午前 無料
カテゴリー2:1日目午後 8,000円
カテゴリー3:2日目午前 4,000円
カテゴリー4:2日目午後 8,000円
カテゴリー5:2日目全日 10,000円
カテゴリー6:3日目午前 4,000円
カテゴリー7:3日目午後 8,000円
カテゴリー8:3日目全日 10,000円
カテゴリー9:3日間全プログラム 24,000円
大会資料ダウンロード:1日目 2,000円
大会資料ダウンロード:2日目 3,000円
大会資料ダウンロード:3日目 3,000円
大会資料ダウンロード:3日間全プログラム【VE実践論文集つき】 6,000円