【バリュー・エンジニアリング】2015年6月号(No.288)

表紙のことば

表紙上の写真は、古くより筆づくりの町として賑わいをみせ、今日の伝統的工芸品である筆の生産地、広島県安芸郡熊野町在の株式会社白鳳堂の本社兼工房です。その右の「筆ハ道具ナリ」は白鳳堂の製品への心粋を表現したフレーズで、自己実現できる「道具」。白鳳堂がめざす「筆」のありかたです。白鳳堂の筆は
化粧筆だけではありません。伝統工芸品の製作。ここでも欠かせない道具として筆が使われています。優秀な道具である筆の伝承とさらなる発展をめざし、面相筆、書道筆、画筆、工業用筆などの開発と生産にも力を注いでいます。白鳳堂の筆はすべて広島本社工場で生産されています。機械化による量産ではなく、創意工夫を重ね工程を細分化し道具化することで筆は作られています。ぬくもりのある「人の手」が良質な道具である筆を日々安定して作り上げております。わたしたちの心のこもった筆を、ぜひあなたのお手元に置いて末永く使っていただきたい。それがわたしたちの思いです。

(株式会社白鳳堂 取締役統括部長 高本 光)
(同社の訪問記事は、本号P.25から掲載されています)

資料

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