TQC推進におけるVEの導入と普及

論文

当社のVE導入は,先進各社より大分おくれ,昭和49年における全社でのコスト低減緊急指令にもとづいて行なわれ,以来5年を経て全社的な成果を確保するまでに至っている。

昭和47年に始まった全社的なTQC推進活動の中で,VE導入はトップの強いニーズにより組織化されてスタートしたが,導入に当り,TQCの考え方にもとづいてPLAN,DO,CHECK,ACTIONのサークルをまわしてゆく方法がとられた。このような姿勢のもとに,本社センターと,各事業部との分担する役割を明確にしてVEが導入された。

この論文は,後発のギャップを解消するために,VE導入の考え方・すすめ方をTQC推進の中で計画化し,PDCAのステップをふみながら成果に結びつけた過程を報告し,ご批判を乞うものである。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. TQCの推進経過
  • 3. VE導入普及の考え方とステップ
  • 3.1 考え方
  • 3.2 具体的な推進のポイント
  • 3.3 推進の経過
  • 4. VE推進の標準化
  • 4.1 標準を制定できる知識と体験の習得
  • 4.2 技法の標準と進め方の標準
  • 4.3 標準の位置づけ
  • 5. VE技術員の教育訓練
  • 5.1 教育訓練のための標準
  • 5.2 教育訓練のコースとカリキュラム
  • 5.3 専門コースの実施状況
  • 5.4 継続フォローアップ
  • 6. VEの普及と展開
  • 6.1 全社展開と本社の役割
  • 6.2 全社での重点と実施の成果
  • 6.3 E事業部における1st Look VE実施例
  • 7. 今後の課題
  • 8. おわりに

発行年

1978年 VE研究論文集 Vol.9

著者

株式会社三協精機製作所
生産技術部
黒河内彰
株式会社三協精機製作所
生産技術部
井口淳一

カテゴリー

  • VE導入と定着化

キーワード

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