省資源VAの展開

論文

昭和48年のオイルショック時における,石油関連資材の調達難は,当社もその例にもれなかった。特に,家電品を担当する当工場においては,量産工場であるがゆえに資材物量の確保難,及び材料価格の大巾値上り等,かなりの影響を被ったのも記憶に新しい。

更に,昨年のイランの政情不安をきっかけに生じた,OPEC(石油輸出国機構)の再々にわたる値上げ攻勢(第2次石油危機)の行きつくところは,原油価格20$/1BL以上は必須という状況下にあり,54年度を迎えて原油動向は物量,価格とも増々混迷の度を強めているといえる。

我々は,この稀少資源である石油関連資材を,いかに効率よく有効活用するかを最大テーマと考え,これにチャレンジするVA活動を「省資源VA」と名づけて展開した。

以下,具体的アプローチ内容について報告する。

目次

  • 1. 緒言
  • 2. 当工場の具体的な省資源のニーズ
  • 3. 省資源VAのアプローチ
  • (1) 省資源の4方向
  • (2) 作戦設定のステップ
  • (3) 省資源ポテンシャルの追求
  • 4. チーム編成による分析活動
  • (1) TFPの運営
  • (2) 省資源VA分析ステップ
  • 5. 成果
  • 6. まとめ

発行年

1979年 VE研究論文集 Vol.10

著者

株式会社日立製作所
横浜工場資材部管理課VA係
宮坂忠夫

カテゴリー

  • VEの適用局面

キーワード

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