論文
今や,第1次,第2次オイルショック等の経済変動の時期を経過し,各企業とも,これら経済変動に起因する収益圧迫を排除する強力な武器のーつとして,VAの有用性を確認し,今後に期待するものも大きいと思われる。また,これらVA活動をサポートするVA技法についても,部品VAから製品VA,工事VA,物流VAに至るまで開発され,VA実施時点についても,現流品から開発品といった具合に多岐にわたって適用されており,VA活動が企業に欠くことのできない,管理改善手法として根をおろしたかのように思える。
しかしながら,前論文「VA活動の効率的運営について」で,VAスピードの指標について述べたように,VA活動の効率化と,実効効果の向上は,早急に解決しなければならない課題となっている。今回は,このようなVA活動に対する要求にこたえるため標準化指向の製品VAを実践して,トータルコスト低減のための「ダイナミックな標準化とVAの同期化」をはかることのできるVA手法を開発したので,そのねらいと,手順について述べてみたい。
目次
- 1. 緒言
- 2. 個別製品VAの限界
- 3. 標準化とVA
- 4. 標準化とVAの同期化
- 5. 標準化指向製品VAの目指すもの
- 6. 部品種類数と収益額
- 7. 標準化指向製品VAの実践
- 8. 効果の測定
- 9. 標準化指向製品VAの実施サイクル
- 10. おわりに
発行年
1981年 VE研究論文集 Vol.12著者
- 株式会社日立製作所
国分工場 資材部購買課VAグループ - 樋ロ修
カテゴリー
- マネジメントとVE
キーワード
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