ゼネコンにおける効果的VE活動とその実際 -設備工事部門における作業所VE-

論文

当社でVEを導入して13年になる。現在,設計積算はもとより,事務部門においてもVE活動を行っている。しかし総合建設業(ゼネコン)である当社にとって,VE活動の核となり,また初期より一貫して取り組み発展させてきたのは"作業所VE"である。建築工事の一角を担うわれわれ設備部門においても,昭和40年後期よりVEを本格的に導入している。当初は,VEの浸透を主眼とし建築部門同様に,施工上の諸問題を解決する技法として導入をはかっていた。その後,ゼネコンにおける設備工事管理の場合の特殊性から,施工上すなわち生産面でのVEの活用に加えて,建物をシステム集約の製品としてとらえた場合の,製品面に対するVE導入が重要性をおび,その結果業務遂行過程で発生する諸問題を,効率良く解決する技法としてのVEが定着し,現在に至っている。製品面に対するVEの導入が,ゼネコンの設備工事管理にどのような効果を発揮するか,その意義と成果の一端をここに発表する。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. 建物が出来るまで
  • 3. 設備工事管理とVEの結びつき
  • 4. 作業所VEの展開
  • 5. 作業所VEの実際
  • 6. おわりに

発行年

1981年 VE研究論文集 Vol.12

著者

フジタ工業株式会社
東京支店 設備部 工事課
遠藤康夫

カテゴリー

  • VEの適用局面

キーワード

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