論文
逆オイルショックに代表される激動の1980年中期を迎えて,世界の経済情勢は,一部の業界を除いて底冷えの状態にある。この零サム時代を生き残るには,世界中の業界をしのぐ強いコスト競走力をつけた企業にならないと,現状設備の稼動を維持できないことはもちろん,利益の維持増加をはかり,次世代の新分野ヘシフトして行くことは困難になってくる。
これを乗り切る一つの方策として,固定費増加をもたらさない購入材料を,高効率的に用いる新材料VE技法を開発した。この技法は,材料多消費型の装置産業に高い効果が見込まれるが,他の業界においても,有効的な適用がはかれる。これを『商品分析』と命名し,その応用発展をはかっている。
目次
- 1. はじめに
- 2. 技法開発の動機
- 3. コスト構成要素と規格
- 4. 『商品分析』ステップ
- 5. 購買ロスコスト追求
- 6. 生産技術ロスコスト追求
- 7. 最適コストの追求
- 8. まとめ
発行年
1983年 VE研究論文集 Vol.14著者
- 日立電線株式会社
日高工場 業務部(VA推進事務局) - 関昭二
カテゴリー
- VEテクニック
キーワード
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