感性機能における機能定義の研究

論文

社会は人間の倫理観と美意識からなる価値観により変化する。企業はこの変化に対応し、価値の高い商品やサービスを市場に提供することで、社会に貢献し、存続をしている。

VEでは機能を「使用することを目的とする使用機能」と「色彩や形状などの顧客の欲求を刺激する貴重機能」に大別してきた。近年は顧客の欲求の対象が「物中心」から「人中心」へと大きく変わり、利便性、快適性、嗜好性、安全性などのような「人間の感性に関わる機能」が重要視されるようになってきている。

本論文は使用機能、貴重機能と重なり合う、人間の感性に関わる「感性機能」の存在と感性機能の機能定義に形容詞類を使用する方法を提案するものである。

目次

  • 1. 市場の変化とVEの対応
  • 2. VEジョブプラン
  • 3. 感性機能の意義
  • 4. 従来型の機能定義と感性的表現を取り込んだ機能定義の比較
  • 5. 感性機能の表現方法
  • 6. 感性機能の定義に使用する言葉
  • 7. おわりに

発行年

1997年 VE研究論文集 Vol.28

著者

日本コロムビア(株)
ミュージックエンタテインメント事業本部 VEC推進センター
中條兵三

カテゴリー

  • VEテクニック

キーワード

  • 形容詞
  • 感性
  • 感性機能
  • 感性的表現
  • 時代の変化
  • 機能定義

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