原子力設備機器に関する材料調達仕様標準化のためのVE活用

論文

原子力発電所は商用運転が開始されてから20年以上が経過し、国内の発電電力量の3割以上を供給しており成長・成熟段階と推定される。原子力発電所の原子力設備を構成する機器(以下機器と称す)は、それぞれ異なる要求機能と使用環境が多く、個別に設計・材料調達・機能向上努力がなされる場合が多い。このため、共通的な材質の機器の素材材料(以下材料と称す)も個別最適化が進み詳細仕様レベルで相違した材料が増加し、調達コストを増加させる結果となっている。本VE活用は、材料調達の観点より機器毎個別に蓄積された経験等により設計面の材料機能(仕様)の統合・標準化と資材面の材料調達計画の統合化を図り、最適な材料調達を行うための手法を体系化するものである。本手法は設計的要素(3ステップ)と資材的要素(3ステップ)より構成し、材料調達エンジニアリングVEと名づけた。非量産品の多種類の機器間で共通的な機能部分を標準化するVE手法であり、特に法令等の共通制約条件があり、多部署が異なる製品を製作している分野で有効と考える。設計と資材が独立分担型の調達形態において、統合・調達する手法であり、有効活用されれば幸いである。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. 調達エンジニアリング(材料調達エンジニアリングVE)
  • 3. 設計的要素の材料調達エンジニアリングVE
  • 4. 資材的要素の材料調達エンジニアリングVE
  • 5. まとめ

発行年

2004年 VE研究論文集 Vol.35

著者

株式会社日立製作所
日立事業所 原子力資材部
松下敬

カテゴリー

  • VEの適用局面

キーワード

  • 材料機能
  • 材料集約
  • 標準化
  • 見積
  • 調達価値

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