「VE」と「県民参画」

論文

公共事業に対する国民の批判や不信感は、相変わらず根強い。この原因として、地域の人々のニーズを十分にくみ取ることができないことや、計画策定手順が不透明になりやすいことなどがあげられる。

そこで「県民が何を必要としているのか」「使用者が求めているのは何か」を把握し、「公共事業が見えるようにする」ため、計画の早い段階から住民の意見を聞きながら計画を策定する県民参画が、公共事業の現場で、導入されている。

一方、国や地方公共団体で、公共事業の設計段階におけるVE(以下「設計VE」という)が導入されている。設計VEの導入目的は、地域のニーズに応じた設計、使用者の立場に立った設計など、公共事業をよりやすく、より価値の高いものとして提供していくことにある。

本論文は、「機能」という言葉で、「県民参画」と「設計VE」を結びつけ、地域住民が求めていることを事業の設計に反映する手法を紹介する。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. 県民参画の現状と課題
  • 3. 設計VEの現状と課題
  • 4. 県民参画を組み込んだ設計VE
  • 5. 県民参画を組み込んだ設計VEの具体的手法
  • 6. VE手法適用の効果と標題
  • 7. おわりに

発行年

2009年 VE研究論文集 Vol.40

著者

群馬県
県土整備部特定ダム対策課
中島聡

カテゴリー

  • VEの適用局面

キーワード

  • 公共事業
  • 機能
  • 機能評価
  • 県民参画
  • 設計VE

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