ものをつくる (4)   (ゆ)  No.63 

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

5月14日は「母の日」でしたね。「母の日」というと思い出すエピソードがあります。 微笑ましい出来事だったので、VE誌の編集後記でも取り上げた事がありますが、ここでもシェアさせていただきたいと思います。

私の実家は生花店だったのですが、残念ながら1年半前に創業85年の歴史に幕を下ろしました。年の暮れなどの忙しい時には接客があまり得意ではない私も手伝いましたが、そんな私でも好きだったのが「母の日」でした。子供達がお小遣いを持ってお母さんへのプレゼントの花を買いに来るのがとても可愛らしく、見ているこちらもなんとなく幸せな気分になれたからです。

10年程前の「母の日」に、カーネーション3本を買ってくれた小さな男の子が、首から下げたバイキンマン(アンパンマンではない所が渋かったです)のお財布から一所懸命100円玉を出しているので、『そのお財布、可愛いいねー、自分で買ったの?』と聞いたら首を横に振りながら『ううん』、『じゃあ、ママからもらったの?』『ううん』、『じゃあ、だーれ?』との問いに『サンタさん!』と大きな声で元気よく答えてくれました。

この話をすると誰もが笑顔になりました。ネットでポチっとすれば買物は簡単でしょうが、便利さにばかり焦点をあてていると、こういう触れあいがなくなってしまうのが少し寂しいなと思いました。

ところで、「お母さん」って、実に色々な「ものをつくる」存在だと思われませんか? しかも、ただつくるだけでなく、そこには(普通は)家族への愛情が込められていると思いますが、例えば、洋服だったり住みよいお家や素敵なお庭だったり、中でも特筆すべきは食事づくりだと思います。朝昼晩ときちんとつくっている方なら、1年に1000食以上の献立を考えて買い物をして調理して後片付けをしている訳です。よく考えると凄い事なのに、つくって当然のように思われがちではないでしょうか?母の日だけでなく常日頃から感謝する事を忘れないようにしたいものですね。

これは、母親だけでなく奥様でも同様ですので、お誕生日とか記念日にお花(をもっと買っていただければ実家もお店を続けていたと思われますが・・・)やお菓子などをプレゼントしてもよろしいかと思います。日本人の男性はシャイなのか、感謝の気持ちを持ってはいてもその表現が今一つ上手ではない気がします。そういう所に不満があるのか、日本人の奥さん達って、ご主人のグチをこぼしている方が多いですよね(人の事は言えませんが、これは回り回ればそういう人を選んだ自分をも否定する事になると気づき、私は最近はできるだけ気をつけるようにしています。逆にグチをこぼされているかも?)。

一方で、愛情表現が豊かといわれるアメリカ生まれのホストファミリーですが、金婚式を迎えた70代と60代のホストペアレンツは京都旅行中も昔と変らずにずっとラブラブでした。娘さんご夫妻も同様に仲が良く、お疲れ気味のホストファザーに代って、頼もしいご主人が絶えず旅の計画のリーダーシップを取り、3日目に行った伏見稲荷でも小一時間のハイキングをしたり(ハイキングの際は皆でよく歌っていました)、キツネの絵馬も一家で仲良く書いたり、子供達の事も叱る時は厳しく叱って、甘えさせる時は抱きしめて優しく接するという理想的な家庭の見本という感じでした。

Fushimi Inari Taisha 2017.4 photo by y★u

今週、秋篠宮眞子様のご婚約のニュースが世間を賑わせ、お相手の小室圭氏の誠実なメディア対応も話題になりましたが、彼の90度のお辞儀を拝見して、ホストファミリーの8才の末っ子の男の子が、私にお土産を渡してくれた時のお辞儀と同じで、『小さくても紳士なのね』と感心した事を思い出しました。ああいう所に家庭のしつけとか人柄が自ずと出るものだとすると、「人格をつくる」ためには早い段階から着手しないといけないようです。

さて、彼らが帰国する日、娘さんが小室氏と同様に誠実な人格者であるご主人を評して『私の主人は完璧!(と言いきれる所が凄いですよね)でも、ただ一つだけ欠点があるの』と私に話してくれました。
さあ、その欠点って何だと思われますか?これも長くなりますので、次回にさせていただきますが、想像力を働かせてあててみてください。日本人の男性の方でも多い欠点(?)だと思います。

何も思い浮かばないという方は、「想像は創造」といいますので、当会で6月9日に開催されます「創造力トレーニングセミナー」を受講されて、「ものをつくる」際には欠かせない「創造力」を鍛えてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/9767

6月2日が締切りですので、この機会に是非ご参加ください。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。  (ゆ)

 

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