価値をあげる(2)  (ゆ)  No.332

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

今週の11月23日は、秋の収穫を祝うお祭り『新嘗祭』でしたね。新嘗祭とは、毎年秋に神社や宮中で行われるお祭りで、『古事記』や『日本書紀』等にも新嘗祭と思わしき内容が記されている程、歴史ある神事だそうです。その年に獲れた新しい穀物を表すのが「新」、味わうことを意味するのが「嘗」で、厳密に言えば、その年の収穫に感謝して神様に新穀を供え来年の豊穣を願うという年間行事だそうです。

日程が11月23日になったのは、太陽暦を採用した1873年と言われ、それ以前は、太陰暦で繁栄を表す縁起が良い日とされていた11月の「2番目の卯の日」と定められていたそうです。同じお祭りでも、古い歴史があったり由緒正しかったりすると、お祭りとしての価値が上がるように思います。11月23日は、現在では「勤労感謝の日」と呼ばれ、農作を含むすべての仕事に感謝を捧げる日でもあります。祭日ではない日常の日でも、農作物が収穫できること、それらを頂けること、そして仕事があること等にも感謝して過ごしたいものですね。

 Red ink stamp of the Harvest Festival 2022.11 photo by y★u

上の写真は品川区の戸越八幡神社(https://togoshihachiman.jp/)の新嘗祭の特別御朱印と解説ですが、『食前食後には手を合わせ、心を込めて「いただきます」「ご馳走さまでした」と感謝の言葉を声に出してみまししょう』といったことも書かれていました。この御朱印は、先日、神社に程近い美容院に行く前にお参りした際に頂いたものです。以前、当会の事務所があった自由が丘の美容院に通っていたのですが、そこでお世話になっていた美容師さんが独立されて戸越銀座に美容院を開店されてから、ずっとこちらに通っています。

上の御朱印には猫の可愛いイラストが描かれていますが、この戸越近辺には猫が多いからだそうです。猫好きな人は多いようで、私の友人・知人でSNSのアイコンを猫にしている人も多く(ちなみに猫が10人、犬が9人でした)、巷では猫カフェも人気です。私が通う「メリーランドZ’s」という美容院で飼われている猫は、雑誌等でも紹介されて「人を招く」という招き猫としての機能も果たし、気が向くと私の膝の上に乘ってきたりもします。美容師さんはカットはもちろんお話も上手でいつも元気を頂いていますが、「心を癒す」という機能も果たしてくれる猫により更に価値が上げられている美容院だと思いますので、お勧めです。(https://www.ekiten.jp/shop_252440/

この戸越銀座商店街は全長約1.3kmにわたる関東有数の長さを誇る商店街で、3つの商店街振興組合で構成され、約400件の店舗が軒を連ねています。東急池上線戸越銀座駅以外にも都営浅草戸越駅、JR大崎駅、東急大井町線戸越公園駅があり、交通の利便性が高いエリアで、住みたい街ランキングにも度々ランクインする程、人気があるそうです。バブル崩壊直後はかなり通行量が減少したものの3つの商店街が協力して様々な活性化事業を行ってきた結果、平日の通行量は1万人を超え、増加傾向だとか。

「とごしぎんざブランド事業」や産学連携の成功事例である「戸越銀座コロッケプロモーション事業」を始めとする様々な商店街の活性化事業が評価され、平成21年6月に刊行された中小企業庁の「新・がんばる商店街77選」に掲載された他、東京販売士協会・日経新聞共催の平成24年度「第13回エネルギッシュ・タウン賞(目黒区・品川区の142の商店街が審査対象)」の大賞を受賞するなど、全国からも注目を集める商店街になったそうです。今では、旅行会社が商店街ツアーを組んで観光客を連れて来るようになった他、土・日・祝日は広域からお買物目的だけでなく、観光を目的とした来街者が急増しているそうですので、チームワークよろしく3つの商店街が力を合わせて、商店街としての価値を上げてこられた成果だと思います。

これらの商店街を鎮っている戸越八幡神社の境内には、たちまちに願いがかなうという成就庵(戸越八幡神社の起源となった草庵)の評判を歌った『江戸を越えて 清水の上の成就庵 ねがひの糸の とけぬ日はなし』と刻まれた石碑があるそうです。実は、この神社にお参りした当日、ご利益なのか、ちょっといいことがありました。これは長くなりますので、久しぶりに次回にさせていただきます。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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