価値をあげる(6)  (ゆ)  No.336

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

12月18日にサッカーW杯の決勝戦が行われ、接戦の末、PK戦でアルゼンチンが36年ぶり3度目の優勝を果たしましたが、最優秀選手となったリオネル・メッシ選手の笑顔は見ている方まで笑顔にしてくれましたね。また、惜しくもベスト8に残れなかった日本ですが、試合後にロッカールームを綺麗に片づけて、折り鶴まで置いていったことが世界で称賛されていました。勝負とはまた違った所で世界中の人達を笑顔にした日本チームの行動は、日本人の価値まで上げてくれたかのようで同じ日本人として嬉しく思いました。

日本チームの方々は折り鶴に色々な想いをこめられたと思うのですが、想いって行動に移さないと中々伝わりませんよね。更に、「行動」より簡単にコストもかけずに「想いを伝える」という機能を持つのが「言葉」だと思います。更に、人から言われて嬉しかった言葉とか衝撃的な言葉というのは結構、記憶に残るものだと思います。例えば、もう何年もお会いしていない会員さんが当会にいらした際、私を見るなり、挨拶も抜きでいきなり(本当のことなんですが)『老けたねー!』と、まるでふかし芋のように言われたことを覚えています。正直な方だと思いますが、もう少し言い方を工夫していただけていたら衝撃も和らいだかもしれません。

逆に、このブログ№331「価値をあげる(1)」(https://www.sjve.org/25584)で正面からの姿で登場させていただいた私の写真を見て、『(昔に比べて)少しふっくらとされましたね。幸せそうで良い感じです』とおっしゃっていただけた会員の方もいらっしゃいました。ものは言いようなのですが、『太ったね』とだけ言われるよりも嬉しく思いましたし、VE同様に相手の立場に立って言葉を選んでくださったことが分かり、その方の優しさが伝わります。

前回のブログで日本ヨーガ学会のことをお話ししましたが、ここの会員の方達は「愛語」という言葉をよく使われます。「大辞林」によれば『愛語とは、仏道に導くため、親しみの気持ちを抱くような心のこもった言葉をかけること』。そして、仏教から離れた日常生活での「愛語」はどんな言葉かというと、意図的ではなく、「お大事に」とか「ご苦労さん」とか、心がこもっているがゆえに、ごく自然に出てくる言葉だそうです。更に、「和顔愛語」という四字熟語があり、「実用日本語表現辞典」によれば『仏教用語で、温和な顔つきと穏やかで思いやりのある話し振りを指す語』だそうです。世界中の人が「和顔愛語」を実践すれば、争いは起こらず平和な世の中になるのではないかと思います。コストもかからず難しいことでもありません。昭和や令和の年号には「和」の文字も入っていることですし、まず、私達日本人が心がけていけば、上述の日本チームではないですが、日本自体の価値を上げることにもなるのではないかと思います。

さて、明日はクリスマスイブですが、サンタさんってニコニコとした和願のイメージがあり、更にふっくらとしていて幸せそうですが、「価値(のあるプレゼント)をあげる」ことが仕事です。私達でもプレゼントをあげた相手の嬉しそうな笑顔は、自分へのプレゼントにもなって嬉しいものですよね。下の写真は、我が家のクリスマスグッズと、最近頂いた心がこもったお菓子のプレゼントの数々ですが、見ているだけでも幸せを感じて笑顔になれます。

 Christmas Collectibles and Gifts  2022.12 photo by y★u

私の実家の菩提寺のご住職によれば、『人は何のために生きているかというと、世のため、人のためになることをするため』だそうですが、まずできることが「和顔愛語」だと思います。想いのこもった言葉や笑顔は人を元気づけてあげられると思いますし、笑顔は国も人種も宗教も関係なく連鎖するものだと思いますから、「価値(のある言葉)を(人にかけて)あげる」ことで世界に笑顔があふれ、地球自体の価値を上げられればいいなと思います。

なお、当会は誠に勝手ながら12月28日より2023年1月4日まで年末年始休暇とさせていただきます。今年もこのブログをご愛読いただきまして、ありがとうございました。あと2回で私が担当しますブログは終了いたしますが、それまでは引き続きよろしくお願い申し上げます。

では、よいお年をお迎えくださいませ。 (ゆ)

 

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