人をつなぐ (1)   (ゆ)  No.76

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

今年の8月は雨模様の日が記録的に続いた事で、農業など天候に左右される業種の方々は大変でいらしたと思います。子供達もせっかくの夏休みなのにお天気が悪くて可哀そうと思っていたら、最近の子供達は家の中でのゲーム遊びが主流なので、こちらはあまり影響はないそうです。そう言えば、外で遊んでいる子供達ってあまり見かけなくなりましたね。

さて、前回のブログで学生時代のホームステイのお話をしましたが、初日の夕食で出されたサラダの次に出てきたものとは?の続きです。答は「何も出てこなかった」です。つまり、その日の夕食はサラダのみ(!)だったんです。そうとは知らずに、まだまだメイン料理を始めたくさんのお料理が出てくるものと思いこんでいた私は、サラダを『もっと、いかが?』とすすめられた際に断ってしまった事に加えて「まだ出てくると思ったから、いらないと言っただけ」という事を説明する英語力を持ち合せておらず(まあ、その力を持っていたとしても心情的には難しかったと思います)、夕食はそれで終りでした。

サラダもポテトサラダのようなボリュームのあるものならまだ良かったのですが、確かほとんどがレタスで、上に砕いたポテトチップスがパラパラと降ってあるだけのものでした。もし、これが海外の方を日本でホームステイさせる場合、最初の夜は歓迎会よろしく色々とお料理を出すのでは?ただ、お国柄の違いもあるだろうし、郷に入れば郷に従えなのかなあ?でも、これから毎晩サラダだけだったらどうしよう?などとつらつら考えつつベッドに入ったものの、お腹はグーグーと鳴り続け、明け方まで空腹で眠れませんでした。

翌朝、私の部屋のドアを「ドン!ドン!」と叩く音とホストマザーの『裕子、大丈夫?』というただならぬ声で目が覚めました。眠りにつけたのが遅かったのと時差ボケや疲れやらで爆睡してしまっていたようです。
一緒に生活していくうちに、ホストペアレンツはダイエット中だったという事が分ったのですが、さすがにサラダだけの食事というのは、その1回だけでした。料理は趣味の一つと言っていらしただけあっていつも美味しかったのですが、概ねヘルシーなものでした。

お庭でバーベキューという時もありましたが、どちらかと言えばお肉よりお野菜の方が多い感じで、自然と私もダイエットになりました。『冷蔵庫のものは好きに食べていい』と言われたものの、やはり、親戚でもなんでもない異国の人に対する遠慮もあり、勝手に開ける事はできず、幸か不幸か間食ができなかった事も影響したようです。

1カ月という短期間のホームステイでしたが、帰る頃には少しだけ英会話能力が上り意思疎通もいくらか楽になりました。英会話能力がもっとあれば(ないので行った訳ですが)、楽だったのかもしれませんが、人と人をつなぐのは言語だけではないんだと、ホームステイをしてみて思いました。言葉が通じなくても、ボディーランゲージもあるし、何より、そこに「気持ち」があれば理解しあえるものだという事を学びました。言葉が通じる日本人でも気持ちは通じない人は少なからずいるのに、言葉によるスムーズな意思疎通ができなくても、お互いに「相手を知ろうとする気持ち」があるからつながるんだなあと実感しました。

共通言語である英語と同じく、VEも人と人をつなぐための一つの共通ツールだと思います。VEを知った事により、知り合える人も増え、世界も広がった方も多いと思います。そして、更に組織的にVEを活用できれば意思疎通ももっとうまくいくようになると思います。

当会では、9月11日(月)に「VEを組織的に適用するためのマネジメント」を開催いたします。VEを組織的に活用して成果を効率的・継続的に挙げるための管理活動の仕方、VE活用上の問題を解決するプロセスと技法が学べます。お申し込みの締切りは9月4日になります。(https://www.sjve.org/10064

では、よい週末をお過ごしくださいませ。  (ゆ)

 

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