年を重ねる (4)   (ゆ)  No.104

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

3月も中旬となり、暖かくなってまいりましたが、花粉も飛び始め、花粉症の方にとってはつらい時期かもしれません。聞く所によると、人一人の体にくっつく花粉はおよそ8万粒だそうです。3人家族だと24万粒程の花粉を家に持ち帰る事になりますから、少しでも払ってから家に入った方がよさそうです。

ところで、『もし、なくせるなら、花粉と皺のどちらをなくしたいですか?』という問いがあったら、花粉症であっても多くの女性の答は皺ではないでしょうか?前回のブログで、一瞬でその皺がなくなった経験をしたというのは、実は写真のお話なんです。残念ながら、撮影が終れば元に戻ってしまいますが、手元の写真は皺のないままずっと残ります。数年前からテレビなどでも話題になっている「奇跡の一枚」という写真撮影なのですが、友人から『母親にプレゼントしたけれど、良かったよ』と聞いたので、スタジオの予約をして行ってみる事にしました。

普通のポートレートにするかどうか迷ったのですが、いろいろなコースを見ているうちに、どうせならちょっと冒険をしてみたくなり、「エレガンスコース」を選んでみました。皺をなくす手段というのは、ライトやレフ版を使う事でした。皺がとぶような強い照明に負けないように、生まれて初めてつけまつげをつけ、濃厚なメイクもしていただきました。上半身の衣装もただ一枚の布が、魔法のような技であっというまにドレスのようになるんです。みぞおちから下は自分の服のままで、撮影が終ればすぐに一枚の布に戻りますから、ある意味、VEといえるかもしれません。

できあがった写真は、自分でも「誰?これ?」と思うくらい別人の写真になっていて、思わず笑ってしまいましたが、主人に見せたら『気持ちわるっ!』と言って瞬時に閉じてしまいました(年重の浅い数十年前の結婚披露宴では同じような格好をしていても嬉しそうだったんですが・・・)。さすがに友人達は、そこまで正直には言えずに『女優さんみたい』と言ってくれましたが、いずれにしても驚く顔を見たくて、周りの人達に見せては『モデルさん気分も味わえて楽しかったから、やってみたら?』と勧めてみました。

1日に二人程は90代の女性もみえるそうですので、若い人よりも年を重ねた女性の方達の変身願望を満たすには持ってこいかもしれません。若いメイキャップアーチストの方が、接客業とはいえ終始笑顔を絶やすことなく心から楽しそうにお仕事をされていらしたのも印象的でしたが、重ねた年を忘れさせてくれる魔法のような時間は提供される方はもちろん、提供する側も楽しいものなのかもしれません。

「年を重ねる」という言葉には単に「年を取る」だけでなく、それまで積み重ねてきた歴史の重みをも感じさせるものがあります。年を取るというとどうしても、皺もそうですが、体のあちこちが痛くなったり動かなくなったり、病気になりやすくなったりと「老化」というマイナスイメージがつきまといますが、そちらばかりに目を向けずに「成熟」するというプラスイメージを持って、年を重ねていけたらいいなあと思っています。

本来の資質もあるかもしれませんが、年を重ねて人生経験を積んできた年輩の方の方が、人の立場に立って「顧客本位」で考える事が必要なVEに向いているのかもしれないなと思います。木も年輪の多い幹の方がしっかりとして頼もしいですしね。

当会東日本支部では、そんな人生経験はもちろん、VEr.として豊富な経験を重ねてこられた頼もしい方々を主査とする各部会の2018年度メンバーを募集しております。 異業種・異分野の方々の活動や意識の高い方々の発想はいい刺激になることと思いますので、ご参加されて、この1年を共に重ねてみられてはいかがでしょうか?

東日本支部の詳しい活動内容を知りたい方は、協会事務局・渋谷shibuya@sjve.orgまでお気軽にお問い合せください。

なお、メンバー登録の締め切り日を4月10日とさせていただきます。その後も随時、ご登録を受け付けさせていただきますが、できるだけスタート時点からのご参加をお勧めいたします。また、当会の会員(法人・個人)以外のご参加は有料となります。会員登録がお済みでない方は、この機会にぜひ当会へのご入会をご検討ください。(https://www.sjve.org/join/how_to_join)

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

 

 

 

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