選択をする (1)   (ゆ)  No.106

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

明後日から新年度ですね。学生さん達は春休みを謳歌されている事と思います。小学校に入学する時は、真新しいランドセルや文房具とかが嬉しくてウキウキとしていた記憶がありますが、中学校や高校・大学に入る前、そして社会人になる前の春休みは、この季節の不安定な気温にも似て不安と期待が交錯していた気がします。これからの街には、そんな気持ちを抱いた若葉のような新入生、新人社員さん達があふれてくるんでしょうね。

さて、前回まで「年を重ねる」というテーマで書いてきましたが、今、私が通っているヨガ教室の創始者の方が先月に出版された「人生120歳の選択」という著書の中で新しい年齢計算法について述べられていますので、ここでシェアさせていただきたいと思います。

【あなたの年齢に0.7を掛けてみてください】

『世界的な長寿国に数えられる日本では一時、新しい年齢計算法が流行しました。現在の自分の年齢に0.7を掛ける事です。最近、人々は前の世代よりはるかに若い生活をする為、それでこそ肉体的、精神的な体感年齢になるというのです。この年齢計算法によると50歳の人は35歳、60歳の人は42歳、70歳の人は49歳になります。120歳は? 84歳です。

私達の頭の中には未だ平均寿命が60歳だった時代の思考観念が占めています。20~30代は青年、40~50代は中年、60歳以上は老年と考え、60歳以後は衰えた身体と喪失、苦痛と依存を思い浮かべるようにそれとなくプログラミングされているのです。 先進国を含め多くの国で65歳が一般的な引退年齢でこの時から多くは老人に分類します。65歳を老人と決めた事は1889年にドイツで老人年金を65歳から支給した事に由来しているそうです。その時の平均寿命は50歳にもならなかったのを記憶する必要があります。多くの老年学者達が今の70代は1960年代の50代とほとんど同じ生活をしていると言います。そのような観点で120歳人生を再び考えてみるなら、長い老年が負担だという考えに明らかに変化が起きています。』

最近、人生100年時代とよく言われますが、この本の中で、著者である先生は(もちろん選択したからといって誰もが120歳まで生きられる訳ではありませんと断った上で)『夢や希望を持って120歳まで生きる事を選択しよう!』と提唱されています。

私の友人にこの話をしたら、一言『地獄!』と言っていましたが、そういうふうにとらえる人も少なくないと思います。私達が子供の頃、60歳というと、名実共におじいちゃん、おばあちゃんというイメージが一般的でしたが、これはいわゆる「認識の関」のような気がします。実際に、今の60代、70代の方々はとてもその年齢には見えない(これも固定観念によるものでしょうが・・・)若々しい方が多いですし、回りの人達に今の年齢に0.7を掛けていいという話をすると、嬉しそうにされる方が多いです。

外見的には0.7を掛けた年齢、内面的には年を重ねた分の分別を備えた年齢がいいのでは?などと勝手に思っています。さらに、実際に120歳まで生きられたとしても、地獄が待っているか天国が待っているのかは神のみぞ知るですが、少なくとも夢や目標があると「それを果すまで生きよう!」という気持ちが芽生え、重ねる年の意味合いも、ひいては生き方も自ずと変わってくるように思います。

VEr.の皆様も、「VEを普及する」という目標を持たれて、120歳まで生きる事を選択して年を重ねていただけると、当会としても心強いです。 私は、当会職員としてのVEの普及はもちろんですが、個人的にはとりあえず主人に何を言われてもいいので、前々回のブログ№104でお話しした「奇跡の一枚」の写真を90歳の時にも撮ってみたいと思います。別人のように綺麗に撮れた(から「奇跡」の一枚なんですが・・・)事を自慢したい訳ではなく、皆が『誰?』とびっくりする顔を見るのが楽しかったので、また皆の驚く(気持ち悪がる?)顔を見られたらいいなと思っています(VEも考えるなら、今はプリクラ等でも色々とお手軽にできるみたいです)。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

 

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