執着を手放す (4)   (ゆ)  No.114

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

今日から6月ですね。6月の花といえば、紫陽花が思い浮かびます。そして紫陽花といえば、関東では鎌倉の「明月院」が「紫陽花寺」として有名です。鎌倉には毎年のように行っていますが、この時期は特に大勢の観光客で賑わっています。

Hydrangea 2015.5 photo by y★u

さて、前回のブログの続きですが、「権力や名誉への執着」を解消するためには、どうすればいいかについて、「人生120歳の選択」には、『他の人や社会、外部から認められる事にしがみつくのではなく、自分自身を認める方法を学ぶ必要があります。何より大きな認定は、自分の魂、良心が自分を認める事です』と書かれていました。より多くの方々にこういう事を考えていただけたらいいなあと思います。

そして、一つ目の「富や物質」、二つ目である上述の「権力や名誉」に続く三つ目の執着は「人への執着」でした。著者の一指氏も『人間関係における相手は考えや感情を持つ人間なので、ある意味、この執着が最も扱いにくく平常心を保ちにくいかもしれません』と述べられています。私自身も三つの中で一番執着してしまうものは人間関係だと思います。いったん事が起きると、気にすまいとしてもなかなか頭から離れません。

ヨガの授業では、この本の感想を発表しあっているのですが、同じ本を読んでいても、感想は人によって実に様々です。そういう視点や考え方もあるのかと、一人で読んでいるよりずっと勉強になります。人への執着を手放す方法の一つとして『人に求めない事』と言われた方がおられましたが、なるほどと思いました。

人によるかもしれませんが、普通は、人からされた事は覚えていなくても、人にしてあげた事は割と覚えているものだと思います。更に意識的にしろ無意識的にしろ、「これだけしてあげたんだから、何かの見返りがあっていいはず」と思いがちになると思うのですが、いかがでしょうか?

こういう時は、「自分が勝手にしたくてした事」と考えて、相手の反応に執着しない事が肝要みたいです。価値観は人によって千差万別なので、相手に良かれと思ってした事であっても、時には、ありがた迷惑やお節介に取られてしまう場合もあると理解しておけば、心穏やかでいられる可能性が高いように思います。

また、なかなか難しいとは思うのですが、自分の価値観というものを一旦手放して、客観的に見てみたりするのもいいかもしれません。 VEの目的である「価値の向上」も、自分の価値観だけに執着することをやめて、価値観の違う様々な人達と一緒にチームワークで取り組んだ方が早道なのかもしれませんね。更に、行動を起こす前、つまり企画段階でどう考えるかで、結果が違ってくるように思います。

何事も最初が肝心という事で、当会では「事業戦略をデザインする企画段階のVE」という中級コースのセミナーを6月18日~19日に開催する予定です。 お申し込みの締切りは開催日の7日前になりますので、お早目のお申し込みをお待ちしております。(https://www.sjve.org/semi/14070

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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