身だしなみを整える (2)   (ゆ)  No.156

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

4月上旬は入学式が多かったせいか、きちんと身だしなみを整えた方々をたくさん見かけました。小学校等の受験シーズンでは、少し緊張した面持ちで面接に臨まれる親子の方々のほとんどが洋服を紺色で揃えていらして、まるで制服のようです。紺色は知的で周りの人や自分をも落ち着かせてくれる色だそうで、人気があるのも分ります。入学式では、晴れやかな表情に合わせて身だしなみも晴れやかな感じになり、キラキラした春の日差しに映えているなあと思います。

さて、前回のブログのある漫画家さんの『中年男女のカップルは、〇〇〇〇〇〇?と思うような服装のカップルが多い』という言葉の中の〇〇〇〇〇〇って何だと思われますか?の続きですが、ここには「男性二人連れ」が入ります。なんとなくくすんだ色味で、デザインも男女差があまりないカジュアルな服装の人達が多いからのようでした。

その漫画家さんの観察力に感心すると共に、自らもなるべく気をつけようと思いました。つい2か月程前も駅の向い側のホームを見ていたら、そこにいる老若男女の9割方が、黒、グレー、紺といった暗い色のコートや上着を着ていて、冬の寒空のように全体がどんよりとしていました。その事を友人に話したら、『何着も買える訳ではないから、どうしても無難な色になっちゃうのよね~』との事。

確かに黒髪の多い日本人には黒っぽい色は似合いますし、慶弔に出番の多い色なので分る気もします。一方で、特に女性は高年齢になると地味な色は老けて見えるので、明るい色の方がいいとよく言われますよね。実際、私の通っている体操教室のお姉様方(推定平均年齢70歳)は、毎回半分程の方はピンクや原色のウエアなのですが、とても華やかで似合っていらっしゃいます。元々、実年齢より10歳も20歳も若く見える方達ですが、更にお若く見えます。運動する際の身だしなみであるスポーツウエアは、ビタミンカラー等のカラフルな色が多いですが、色からもらえるパワーというものもあるかもしれませんね。

農耕民族であった影響なのか、日本人は人と違う色とか目立つ色をあまり好まない傾向があるように思います。以前、サラリーマンのグレー(鼠色)の画一的なスーツ姿を揶揄した「ドブネズミルック」というあまり美しいとは言えないネーミングもありましたよね。

一方で、高価な地質・染料、派手な色の使用が制限されていたという江戸時代には、鼠色は制限外の色であると共にどんぐりや墨で染めるので安価で様々な色を出せる事もあり、お洒落な色として庶民に大流行したそうです。制約条件をクリアしてコストも低い上に機能的という鼠色は、人々の知恵を絞って生まれたVEの申し子のような色かもしれませんね。

今でも、グレーはバリエーションの多いお洒落な色だと思いますし、紺同様に落ち着きがあり、しっかりした雰囲気を演出できる事からビジネススーツの定番の色だそうです。ただ、控えめな印象も与えてしまうので、積極性をアピールしたい時はネクタイやブラウスを華やかな暖色にするとよいそうです。

冒頭に入学式のお話をしましたが、あるテレビ番組で『子供の卒業式で、ある色の洋服を着ていったら周りから浮いてしまって恥ずかしかった。どのような洋服にすればいいのでしょうか?』という母親からの相談が寄せられていました。
この方の着ていった洋服の色と、アドバイスされた洋服の色って何色だと思われますか?何色だったのかは次回にさせていただきます。

当会では、新年度も色々なイベントを開催する予定ですので、気に入った洋服を選ぶように、ご要望に合うイベントを選んで参加されてみてはいかがでしょうか? 2019年度のイベントはこちらになります。
https://www.sjve.org/_wp/wp-content/uploads/2019/03/2019VDS_eventcalendar-1.pdf

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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