リテラシーを高める(1)   (ゆ)  No.199

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

明日で2月も終りですね。ここのところ、自分のブログ集のことばかり書いているようで恐縮ですが、もう少しだけお付き合いいただけると嬉しいです。
拙著を読まれた方から、『ブログを書く秘訣を教えて』と言われて改めて考えてみた所、偉そうに申し上げるほどのことではないのですが、強いて言えば「意識を向ける」ことではないかなと思います。テーマを決めてそこに意識を向けておくと、不思議に自分のアンテナに情報がひっかかってくるような気がします。

今月初めには、「ソールライター」という写真家の展覧会を見に行ってきました(ここにURLを入れようとしたのですが、新型コロナウィルス感染拡大を防ぐため、2月28日(金)以降の全日程が中止となったそうです)。帰り際に会場のそばにあった本屋さんでたまたま手に取った本がバラに関する本で、そこに「バレンタインとバラ」のことが書いてあったので、前々回のブログ№197「想いを伝える(6)(https://www.sjve.org/18300)」にちょうどいい情報だと思って紹介してみました。

そして、今後とも心しないといけないのは、そういう風に意識を向けた結果、入ってきた多くの情報の取捨選択だと思います。上述の展覧会も影響を受けたようですが、今は連日のように新型コロナウィルス関連のニュースや情報が飛び交っています。そこで、何が大事かといいますとリテラシー(literacy)の能力を高めることではないかと思います。

リテラシーとは、もともとは読み書きができる能力、識字能力のことだったそうですが、今やその意味は広がり、特に、情報リテラシーは、「情報活用能力」とも言われ、ネットニュース、検索、ソーシャルネットワークなどを駆使して、自分に必要な情報を調べ取捨選択する能力のことで、メディアリテラシーも内包するそうです。私は情報を発信する立場でもあり、なるべく体験に根差したものの中からお勧めの情報について書いているつもりですが、個人的な価値観ですので、他の様々な情報同様に、取捨選択をされるのは読む方にも委ねられると思います。

最近では、読売新聞(2020年2月22日付)に載っていた「ウィルスの感染予防」に関する情報が参考になると思いましたので、ここでシェアさせていただきたいと思います。

「マスクより手洗い」、「咳には口に袖やハンカチ」といった、ウィルスの感染予防を徹底するためには、ヘルスリテラシーという『医療や健康の情報を「入手」し、「理解」し、「評価」し、「活用(意思決定)」する能力』が必要だそうです。ここはVEと共通する所があるかもしれませんね。 この4項目を測定する調査で、欧米諸国に比べて日本人が苦手なのは、「評価」と「活用」だそうです。

新型コロナウィルスの感染発生後は、東日本大震災同様に、デマ情報がSNSで拡散されているようです。こうした偽情報に惑わされず、信頼性を高めるのが「評価」で、『「価値もない」情報に注意!』ということで、「か・ち・も・な・い」という信頼性チェックがお勧めだそうです。
「か・ち・も・な・い」の詳細につきましては、ヘルスリテラシーを身につけるための支援をされているサイトがありますので、参考にされてみてください。

『健康を決める力』(http://www.healthliteracy.jp/internet/post_10.html

私はこういった情報には価値があると思いますので紹介させていただきましたが、やはり情報の選択はあくまで自己責任とのことです。提供された情報を鵜呑みにせず、常にリスクを考え、そして情報利用の結果を冷静に評価することが肝心のようです。私自身も、「価値もない」情報についてチェックをすることを念頭において、改めて気をつけなくてはと思いました。

なお、この「ヘルスリテラシー」を高めるためのトレーニングというのもあるそうですので、これにつきましては次回にさせていただきます。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

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