体を動かす(4)  (ゆ)  No.212

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

前々回のブログで掲載したバラの写真は雨上がりのものでしたが、下の写真も雨上がりに撮ったケムリソウです。何を気にすることもなく散歩ができた5年前の今頃に撮ったものですが、写真の中の雨粒は時を経ても輝きを失うことなく綺麗なままです。

Chemli grass after the rain 2015.6 photo by y★u

コロナウイルス感染防止のための外出自粛で家にいることを余儀なくされましたが、そんな中、世界各国の人達へのインタビュー番組を見ていて、『第二次世界大戦から比べればましだ』と今もお店で元気にハンバーガーを作る93歳のおじいさんや、『今は生まれ変わるチャンスよ!』と明るく答える女性の言葉に励まされました。

日本も戦争で焼け野原になったのに、見事に復興を遂げてきた人間の底力ってすごいなあと思います。困難に直面した時には不安を抱えがちになりますが、今まで色々な苦難を乗り越えてきた遺伝子を受け継いでいるはずと考えて、前向きに歩を進めていければと思います。

気分転換のためにも体を動かすことは大切だと思いますが、私が今通っているヨガの創始者の先生は、以前から「ウォーキング」に注目されていて、12年前に「ジャンセンウォーキング(長寿歩行)」という本も出版されています。

この先生が、独自の歩き方を開発されたきっかけは、15年ほど前の落馬による大怪我だったそうです。命を落としかねない事故だったそうで、お医者さんには『1ヶ月間、横になって絶対安静にしていなさい』と言われたものの、生まれつき、じっとしていると病気になってしまうくらい動いていらしたという先生でしたので、そのお医者さんが部屋を出るやいなや、とにかく体を動かす工夫をされ始めたそうです。

家どころかベッドから出ずに安静にしていなければいけないのに、体の状態を自分自身で確認したくなって、骨はどんな状態か、足の指と膝は動かせるのか、そして、何よりも歩けるかどうかが一番気になったそうです。ただ、気持ちとは裏腹にできることといえば、呼吸と自律振動トレーニングしかなく、激痛に耐えながらもゆっくりと左右に体を振動させ続け、全気力を振り絞って頑張ったお陰で、事故当日から腰をまっすぐ伸ばして歩くことができたそうです。

そして、自分の体を治すことに専念していったものの、自分の歩き方が若い頃の迫力に満ちた歩き方とは違っていた上に、体重が増えるにつれて身動きも鈍くなっていたそうです。『体が以前と違う』と言うと、周りは『年を取るとみんなそうだ』という反応を見せたので、自分がもう若くないと気づいたそうです。

ただ、『自ら自分の年を認めて受け入れてしまえば、本当に老いてしまうものだ』と自覚して、歩き方の基本から研究して生まれたのが「ジャンセンウォーキング」だったそうですが、まさにピンチをチャンスに変えられた訳です。
この歩き方の詳細については、次回にさせていただきます。

今週、東京アラートが発動されて、レインボーブリッジや東京都庁のビルが赤くライトアップされていましたが、こういう機能もあるのだと思いました。いずれにしましても、まだまだ予断を許さないようで、3密を避ける意味でもオンラインの需要は今後も増えるものと思われます。
当会では、「VEの基本が学べるWEB講座」を6月30日に開催いたします。お申込みの期限は、6月25日となりますので、この機会に参加されてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/semi/19093

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

過去のブログはこちら

関連するページ