筋肉を増やす(5)  (ゆ)  No.219

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

今年の夏は例年より運動不足の方が多いと思います。前回のブログでご紹介した、やり方次第で小さな動きでも大きな効果を得られるというストレッチですが、忙しい方にお勧めなのは「ながらストレッチ」で、習慣にしてしまうといいそうです。

VEにも基本があるように、「ながらストレッチ」にも基本があり、「ながら」だと、つい姿勢をいい加減にしがちですが、正しい姿勢を取れていないと効果は激減してしまうそうです。そこで、まず骨盤を立てて浅めに座り、骨盤と肩、頭が一直線上に並ぶイメージで姿勢を正し、ペットボトルを頭上に乗せて、ペットボトルが落ちなければ正しい姿勢だそうです。この時、腰がそり過ぎないように注意することが大事だそうですが、このチェック自体もストレッチ効果があるので、すきま時間に実践してみるといいとか。姿勢もよくなりそうですよね。

「ながらストレッチ」には主に以下のようなものがあります。

  • 仕事をしながら「肱プッシュ」
    パソコンなどの作業に疲れたら、背もたれから離れて座り、肱を曲げて椅子の背に5秒間押し当てる。胸を前に突き出し肩甲骨を寄せるような意識で。細切れでいいので1日10回を目安に。
  • 家事をしながら「股関節折り」
    料理や皿洗いで前屈みになる時は、腰からではなく股関節から前に状態を倒し、骨盤から頭までは一直線になるように心がける(膝は曲げても伸ばしてもOK)。
  • テレビを観ながら「カニ脚」
    背筋を伸ばしたまま体側を床につけて横になり、頭を手で支える。上になった足を5秒間上げて下ろすのを10回繰り返す(反対側も同様に)。
  • 入浴をしながら「足裏プッシュ」
    湯船の中で膝を立てて座り、両手はお尻の後ろに置く。お腹に力を入れながら背筋を伸ばした状態で足裏を自分の向かいの壁面に押し当てる。10秒間押したら力を抜くのを10回繰り返す。
  • 寝ながら「前ならえ」
    仰向けになり、膝を立ててクッションなどを間に挟む。膝から上体が一直線になるように腰を上げ、腕が床と垂直になるように伸ばして肩をやや前に出して5秒キープ。これを10回繰り返す。

上のようなストレッチの他にも、水を飲みながら(背筋は伸ばし、お腹に力を入れ、首だけを倒して水を飲む)とか、掃除をしながら(掃除道具を持っている手と反対側の足を伸ばしたまま高めに上げる)とか、電車に乗りながら(背もたれから離れて背筋を伸ばして座り、片足を5㎝上げて5秒キープして下す)とか、何かをしながらできるストレッチはたくさんあります。ポイントは、姿勢とともに関節や筋肉の動きを意識しながらやることだそうです。

当会では、様々なオンラインセミナーを開催する予定ですが(https://www.sjve.org/19404)、最近は、このようなセミナーを始め会議や飲み会もオンラインということになると、スマホやパソコンの前で同じ姿勢でいることが多くなってしまうと思います。

日常の動作で使うべき筋肉が使われないとどんどん衰えてしまうそうですが、逆に、生活の中で筋肉への刺激を意識しながら、短時間でも1日一つは行って習慣にしてしまえば、続ける内に体が動かしやすくなるので、疲れにくくなり肩こりや腰痛なども改善するそうです。筋トレやストレッチは体のVEといえると思いますので、生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?『やろうかなあ』と思っている時間があればできてしまうものが多いので、まずやってみることをお勧めいたします。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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