栄養を摂る(5)  (ゆ)  No.225

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

9月も半ばを過ぎ、空も秋めいてきて、いくらか過ごしやすくなりましたね。
下の写真は13年前の今頃に行った山中湖近くの「花の都公園」の百日草(ジニア)畑ですが、百日草の花言葉は「不在の友を思う」「注意を怠るな」だそうです。開花時期が5月から9月と長いことに由来して、時が過ぎてゆくに従い会えない人への想いが強くなること、時間の経過と共に注意力が薄れることが花言葉の背景にあるそうです。

Zinnia Field 2007.9 photo by y★u

13年前は花言葉など意識せずに、一面に広がる花畑をただただ「綺麗だなあ」と思って眺めていただけでしたが、今回の写真としてこれを無意識に選んだのも、今の時期にぴったりな二つの花言葉に気づかせるためだったのかもしれません。この時期に限らず、何事も注意を怠らないように気をつけたいものですが、会えなかった分だけ想いが募った人に再会できた時の喜びは、より大きいものになるのではないかしらとも思います。

また、元気に再会するためにも、今は自分の心身に栄養を蓄えておくべき充電の時なのかもしれませんね。その栄養を摂る時も、食べ物が果してくれる効果を考慮することに加えて、VEステップを順番に踏んで進めていくのと同様に、食べる順番というのも大切なようです。

ブログ№182「食生活を改善する(3)(https://www.sjve.org/17727)」でご紹介した遺伝子検査で、私は「タンパク質→野菜」の順番で食べることを推奨されましたので、人によって違いはあると思いますが、以下の順番で食べるとダイエットのためにいいと言われているようです。

STEP1.食物繊維(野菜類、海藻類、きのこ類、豆類)
・これらを食事の最初に食べると、空腹時の興奮を鎮め、おかずやご飯の早食いや大食いなどの食欲の暴走を抑え、更に血糖値の急上昇を防ぐ。これがダイエットや糖尿病の予防に大きな効果をもたらす。1の食材を食べきってからSTEP2に進む。

STEP2.タンパク質(肉類、魚類、豆類)
・肉や魚、豆腐や納豆等をゆっくりとよく噛んで味わって食べる。肉や魚の脂肪分よりも炭水化物の方が血糖値を上げやすいので、食べ終えてからSTEP3に進む。

STEP3.炭水化物(パン類、穀類、麺類)
・食物繊維→タンパク質とゆっくり噛んで食べてきたため、お腹も満たされ、空腹時の興奮も治まり、少ない量の主食で満足できるようになって血糖値の急上昇も避けられる。

血糖値の急上昇を抑え、血中の糖を脂肪に変えるインスリンの分泌を抑えるということで、「糖質ダイエット」が流行りましたが、実はこの血糖値の上昇とインスリンの分泌は人間の身体に必要な機能であり、食事により摂り込んだエネルギーが糖として血液によって身体全体に運ばれて、インスリンは、この血糖を筋肉や脂肪の細胞に摂り込む役割を担っているそうです。血糖がムダに多かった場合、インスリンがそれを脂肪に作りかえることで血糖値を下げていくので、インスリンが脂肪を作るのはムダなエネルギーを身体に入れている、つまり食べ過ぎている場合だそうです。

食べ順によって血糖値の急激な上昇を抑える食事法は、元々は糖尿病の人のためのもので、そういう方々には効果があっても、ダイエットとしては順番を守ることで安心して食べすぎて摂取カロリー過多になったのでは意味がないため、順番より食べ過ぎが問題だそうです。
実りの秋は新米を始め色々なものが美味しい季節ですので、少々難しいかもしれませんが食べ過ぎにはくれぐれも注意を怠ることなく、自然の恵みに感謝しながら頂きたいものですね。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

過去のブログはこちら

関連するページ