文を書く(6)  (ゆ)  No.245

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

今日2月12日は、5年前にこのブログを書き始めた日になります。5年の間には元号も平成から令和となり、特に昨年には明治維新に匹敵すると言われるくらいの大きな変化が起きましたが、5年前には予想もしなかったことです。

地球の地軸というのは23.4度傾いていて、25800年をかけて一周する間に12の星座を通過するそうです。一つの星座には、約2160年居続けることになるそうですが、昨年の12月にこれまで約2160年かけて続いてきた魚座の時代から、次の星座である水瓶座の時代に突入したそうです。これまでの魚座時代というのは、「支配と隷属のヒエラルキー時代、曖昧がOKな時代、物質的な時代、男性的な時代」などと言われていたのに対し、新たな時代の水瓶座は、「真実が暴かれる時代、公平さが求められる時代、個々が主役の時代、女性的(受容性)な時代」など、これまでと全く違う時代へと変化していくことになるそうです。

これまでと同じやり方や同じあり方を見直すことが必要となるそうですが、新しい価値観を創造していく変革の時代は、VEが本領を発揮する時代と言えるのかもしれません。宇宙のこともVEのことも、先人達が経験してきた様々なことを書き残して記録しておいてくれたからこそ知りえたことではないかと思います。口伝という手段もありますが、記憶というのは曖昧な時もあり、書き残しておいた方が確実で、より多くの人が知ることができます。

私も、第1回目のブログを書いた日が5年前ということは覚えていても、今日と同じ日だったということまでは覚えていませんでした。1年半程前にこのブログの3年半分をまとめてブログ集として自費出版させていただきましたが、本にするために推敲しながら自分で改めて読み返してみると、過去の色々な記録を参考にしたこともあり、一種の自分史のような機能も果たしていることに気づきました。

また、文を書くことには、「考えを整理する」機能もあると思うのですが、読む方にとって読みやすいように書くためには、相手の立場に立つことも必要で、自分自身の勉強にもなりました。

更に、ある雑誌で竹内久美子さんというエッセイストの方が佐藤愛子さんの「九十歳、何がめでたい」という本の解説をされていたのですが、『88歳で小説を発表してから、書くという作業がなくなり、うつ状態に陥っていたが、連載の依頼によってうつを脱した』という佐藤愛子さんに共感されて、自分も書く仕事を一生手放さないという決心がついたそうです。ご自身もうつ病であるという竹内さんも、書くという作業を続けていると、だんだん心が落ち着いてエネルギーが満ちてくるのだそうです。

今、何かと不安を抱えざるを得ない時ではありますが、私は必要以上に怖がることもなく比較的平穏でいられるのも、このブログを書くことを続けているからかもしれません。もし、心を落ち着かせたい方がいらしたら、「文を書く」ことをお勧めいたします。更に、このブログを始めるにあたり、小誌の編集委員の方から「誹謗・中傷の類は書かないこと」をアドバイスしていただき、自らも注意しているのですが、どうせなら後ろ向きなことよりも明るく前向きになれるようなことを書かれた方がいいと思います。

私が自費出版した180ページ程のブログ集「バリュー・ブーケ」は今までの人生でお世話になった方々を始め約300人程の方に差し上げたのですが、予想以上の嬉しい反響をいただきました。その時のことは1年程前のブログ№192「想いを伝える(1)(https://www.sjve.org/18131)」に書かせていただきましたが、その後もブログ集を、1日で読まれた方、半年程をかけて1ページずつ読まれた方、繰り返し何度も読まれた方と様々でした。楽しんでいただけた方々の中には『自分も何か書きたくなった』とか『是非、第2弾を!』という方も少なからずいらして本当に励みになりました。これからも許される限り、このブログを書くことを続けていきたく思いますので、ご支援の程をよろしくお願い申し上げます。

当会では、2021年秋に開催予定の第54回VE全国大会に向けて「VE実践論文」を募集させていただきますので、是非、日頃のVE活動の成果について整理された論文を書かれて、応募されてみてはいかがでしょうか?お申し込みの締切りは2月26日になりますが、応募の先には入選の喜びが待っているかもしれない上に、誰かの役に立って喜んでいただけるかもしれませんので、「論文を書く」ことには公私共に大きな価値があると思います。(https://www.sjve.org/9130

では、よい週末をお迎えくださいませ。 (ゆ)

 

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