免疫力を上げる(7)  (ゆ)  No.252

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

4月に入り、新年度が始まりましたね。気持ちよくスタートするためにも、免疫力を上げて体調を整えておくに越したことはないと思います。免疫力を上げるための手段として、前回までのブログで「噛むこと」や「腸内環境を整えること」についてご紹介してきましたが、もう一つ、多くの本や雑誌等でみかけたのは「体を温める」ということでした。

体を温めて体温が上がると血流がよくなって免疫力がアップすることから、中でも「入浴」がお勧めだとか。入浴は、温熱作用と水圧により血液循環と新陳代謝がよくなり、免疫細胞も全身にいきわたる上に、リラックスすることでストレス解消にも役立つそうです。シャワーだけだと、体の深部まで温まらないため免疫力アップが期待できないので、お湯にゆっくりつかるようにすれば、体の様々な機能が活性化するそうです。

38~40度位のお湯に15分程度、みぞおちまでの半身浴でつかるのが、免疫力を高めるのに最も効果的な入浴法だとか。また、42度以上のお湯だと血圧が上昇したり、脈拍が速くなるなどして脳や心臓の梗塞を起こすリスクが高まるので、熱すぎるお湯につかるのは控えた方がいいそうです。

お風呂等で体を温める一方で、毎日の生活で体を冷やさないようにすることも大切です。
体温が1度下がるとウイルスや細菌を撃退してくれる免疫細胞が減少し、およそ30%も免疫力が低下してしまうことで、1日に1500近くのがん細胞が、免疫システムから見逃されて増殖していく可能性が示唆されているそうです。

特に、多くの臓器が中に入っているお腹の冷えは厳禁なので、腹巻やカイロでしっかり保温するのが望ましく、手のひらで温めたり、そっとさするだけでも効果があるそうですし、保温によって腸内環境も改善されるそうです。他にも、太い血管が通っている「三つの首(首、手首、足首)」を冷やすと全身の冷えにつながってしまうので、夏場でも注意が必要だそうです。また、年齢や性別により冷えやすくなる部位が異なり、中年になると、女性は末端が、男性は下半身が冷えやすくなる傾向があるため、意識して温めて全身の状態を整えるといいそうです。

紀元前に書かれた中国最古の医学書「黄帝内経」には、「体を冷やさないこと」と説かれているそうですので、はるか昔から伝承されてきた基本的な健康法ではないかと思います。
現代の日本では、世界的に有名な免疫学者で新潟大学名誉教授でもいらした安保徹氏が、「免疫力を高める十ヵ条」をあげられていますので、以下にご紹介したいと思います。

1.日常生活でもっとも大切なのは働き過ぎないということ
2.生きていれば悩みは当然あるだろうが悩み続けないように心がけること
3.怒らないこと
4.頭を使うより体を使うこと
5.バランスのとれた食事を心がけること
6.睡眠時間をきちんと確保すること
7.いい人間関係をつくること
8.趣味を持つこと
9.笑いを心がけること
10.五感を刺激する自然や芸術に触れること

平素から五感を刺激し、感動して潤いのある生活を心がけていれば、自然に免疫力が高まるそうです。また、私たちは病気になると体が悪いと思ってしまいますが、病気はそれまでの生き方が体に現れてくるのであって、免疫力を高めて質の高い生活を送りたいのであれば、まず自分の生き方をもう一度きちんと見直してほしいと、安保氏は述べられています。免疫力は日頃の生活習慣で2倍にも3倍にも高めることができるそうですので、安保氏の提唱される十ヵ条を習得されて、質の高い価値ある生活を送られてみてはいかがでしょうか?

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では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

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