脳を活性化する(5)  (ゆ)  No.257

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

本日5月14日は種痘記念日で、1796年にイギリスの外科医エドワード・ジェンナー氏が世界で初めて種痘(天然痘の予防接種)の接種に成功したことを受けて制定されたそうです。天然痘は、高熱に加えて全身に水ぶくれのような膿疱を生じさせ、致死率が約20%〜50%と非常に高いのに加えて、感染力も非常に強いウイルスとして世界中で、「不治の病」、「悪魔の病気」と恐れられてきた感染症の一つでしたが、種痘の登場によって天然痘による死亡者は劇的に減少し、1979年10月末には、世界保健機構WHOによって天然痘の根絶が確認されるなど、世界で初めて撲滅に成功した感染症となったそうです。

新型コロナウイルスもワクチンが誕生したものの、日本では接種がなかなかスムーズに進まないこともあり、平穏とは言い難い日常となっていますが、一つのことばかりにとらわれて不安な気持でいるよりは、気分を変えて興味が持てるようなことをやってみた方が心身のためにもいいように思います。

新しいことにチャレンジするのが、脳のためにもいいということを前回のブログでも書きましたが、ずっと昔にやっていたことで今はやっていないことをやってみるのもいいのではないでしょうか?脳の活性化のための一つの手段として「手を使う」こともお勧めしましたが、例えば、子供の頃に誰でも一度はやったであろう「折り紙」は、脳に刺激を与え、認知症予防にも効果があるとして注目が集まっているそうです。

   Origami 2021.5 photo by y★u

上の写真の折り紙は、10年以上前にVE誌の「VE訪問」の取材のために訪れた福山で宿泊したホテルで購入したものです。福山市は、1945年8月8日の空襲で市街地の約8割を焼失し、住民により「荒廃した街に潤いを与え、人々の心に和らぎを取り戻そう」と、1956年に約1000本のばら苗が植えられたそうです。やがて、住民の熱意が市政も動かし、“思いやり・優しさ・助け合い”の精神でばらを愛し育てる心「ローズマインド」を発信する「ばらフェスティバル」等も行われ、市民と行政の協働による「100万本のばらのまち福山」を目指しているとか。

そんな「ばらのまち福山」で多くの人々に愛されているのが、折り紙で作る「折りばら」で、イラク戦争が勃発した2003年に「第36回福山ばら祭」の特別プロジェクト「Rose for Peace~ひとつの折りばらに平和の願いを込めて!~」として誕生したものだそうです。完成まで実に46工程を要するほど折り方が複雑なので、脳の活性化にもってこいかもしれません。更に、この“思いやり・優しさ・助け合い”という精神そのものも、今の世界にこそ特に必要とされるものかもしれませんね。

2021年の「第54回福山ばら祭」は、5月10日~23日にわたって(新型コロナウイルス感染拡大防止のため)オンラインを活用した分散開催で行われるそうです。平和や平安を祈りつつ折り紙をされたり、このようなサイトをご覧になって、脳を活性化されてみてはいかがでしょうか?(https://fukuyama-matsuri.jp/bara/#sp_section114

「折り紙を折る」、「サイトを見る」というのも、まずは行動力が必要です。行動することを面倒くさがっていたら何も始まりませんので、何をするにしても実行力を高めておくにこしたことはないと思います。

当会のバリュー・デザインスクールでは、6月4日(金)に「実行力を高める調達・購買」講座をオンラインにて開催いたします。5月25日がお申し込みの締切りとなりますので、この機会に参加されて、脳の活性化や実行力のアップに役立ててみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/21868

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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