心を整える(6)  (ゆ)  No.266

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

本日7月16日は「虹の日」でもあるそうで、「なな(7)い(1)ろ(6)」の語呂合わせが由来しており、デザイナーの山内康弘氏が、人と人、人と自然が、七色の虹のように結びつく日にしてほしいという思いを込めて記念日として制定されたそうです。

   Rainbow 2021.7 photo by T.A.

上の写真は、学生時代の後輩が数日前に撮った虹をメールで送ってくれたものです。私と同様に空を眺めるのが好きな彼女は、最近の自然災害について、『自然は癒やしでもあり、脅威でもありますね』といっていたのですが、同感です。時に牙を向いてくる自然に心折れることもあれば、傷ついた心を癒やしてくれるのも自然です。自然への畏怖や感謝を忘れないようにして、人と自然が虹のように結びつくことをイメージするだけでも、心がホッとする気がします。更に、彼女と私もそうですが、たとえ離れている人とでも、つながれるというのは幸せなことだなあと改めて思いました。

さて、前々回のブログで、心を整える手段として「座禅」をお勧めしましたが、禅の基本である「調身」「調息」「調心」というのは、体を調え、息を調えると、自ずと心が調うということで、体が根本にあり、まずはそれを調えることが肝心だという考え方だそうです。心は目に見えず、手で触れることもできないので、いくら心を改めよう、調えようと思っても難しいけれども、生活の一つひとつの所作を美しく行い続けていると、『体は健康で悩みや迷いが消えていき、日々、ただ生きていけることに感謝できるようになり、お金や名声への執着も自然になくなる』とか。

誰もがその域に達するのは簡単ではないようにも思いますが、禅で教えるのは、人間が生きていく上で最低限必要な作法で、誰でも実践できることばかりだそうです。例えば、「座る」「立つ」「歩く」といった動作もなるべく音を立てず静かに行うのがよく、それにはまず、姿勢を調えることが大切で、いつでも骨盤を立て、耳と肩、鼻とおへそを一直線上に揃えるのが美しく正しい姿勢だそうです。

更に毎日の食事でも、『食べるというのは、ただ空腹を満たす行為ではなく、野菜や動物の命を頂いて自分のものとすることで、お米一粒に対しても感謝の気持ちを忘れないために、食べる前と後には必ず体をまっすぐ調えて合掌し、咀嚼する時、器や箸を扱う時は音を立てないようにすること』を心がけるといいそうです。

私が子供の頃、お米を一粒でも残すと叱られていたせいか今も残すことが苦手なのですが、家族は食べ物への感謝を忘れないようにということも伝えたかったのだと思います。今は、感染防止のためにも黙食が推奨されていますが、ただ黙って頂くのではなく、食べ物への感謝の気持ちを忘れないようにしながら、所作の一つひとつに意識を向けて頂くことで、最終的に心を調えることができるなら、やってみる価値はあると思います。

座禅も難しく考える必要はなく、まずは床の上に座布団等を敷き、耳と肩、鼻と丹田(おへそから指4本下にある気の源)が真っすぐに揃うように座り、足を組み(正式には片足を組む半跏趺坐と両足を組む結跏趺坐の2種類がありますが、最初のうちは正座や椅子に座ってもよいそうです)、体勢を整えたら、右の掌の上に左の掌を重ねで親指の先を紙一重につけて丹田につけた姿勢で、静かに(口を閉じ、鼻からの自然な)呼吸に身を任せればいいそうですが、時間がない場合は呼吸を整えるだけでもいいそうです。大切なのは「続けること」で、習慣にすれば体は軽く心がすっきりとするそうですので、お勧めです。

続けることが大切なのはVEも同様ですが、当会では、「VEリーダー受験対策1日セミナー」を8月20日にオンライン開催いたします。セミナーでは、VEの基礎知識を講義と小演習で学び、練習問題によってVEリーダー認定試験に向けた重要ポイントを把握します。お申し込みの締切は、8月10日となりますので、座禅等で心を整えられた後には、是非、資格試験等の新しいことにチャレンジされてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/21997

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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