星を愛でる(5)  (ゆ)  No.314

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

先月、このブログのテーマを「星を愛でる」にしてから、なぜか「星」にまつわるコトやヒトとの出会いが続いています。そして、つい先日もそんな「星」関連の出会いがありました。前回と前々回のブログで、当会会員の方の幼馴染である「星」さんの小説のことをご紹介しましたが、その原稿を頂いたちょうど1週間後のことです。今度は私の幼馴染と久しぶりに会食する機会があったのですが、その友人が、私とは初対面の同僚の女性を紹介してくれて3人で一緒に楽しく過ごすことができました。

その時に、私が今、「星を愛でる」をテーマにブログを書いていることをお話ししたところ、その女性が、『私が以前に勤務していた会社の元・同僚で、プラネタリウムの開発者がいますよ』と、大平貴之さんという方のサイトを教えてくださいました。(https://www.megastar.jp/

大平氏は、ギネスワールドレコーズ認定された光学式プラネタリウム「メガスター」シリーズ、世界初の家庭用レンズ式プラネタリウム「ホームスター」等を開発されたそうです。家庭用プラネタリウムなら、お天気に左右されることなく、当会のオンデマンド式の大会やセミナー等と同様に、好きな時に星空を楽しめますので価値も高いですし、更に夢やロマンもある製品だと思います。

私は、小学生の頃、当時、渋谷にあった東急文化会館の五島プラネタリウム(2001年に閉館)の星空を見上げて綺麗だなあと思っただけですが、大平氏は小学生の頃からプラネタリウム作りを始められ、大学在学中の1991年に個人製作のプラネタリウムとしては前代未聞のレンズ投影式プラネタリウム「アストロライナー」を完成させたそうです。1998年には、当時世界最高の170万個の恒星の投影が可能な、重量わずか30㎏ の移動式プラネタリウム「アストロライナー2(後のメガスター)」を個人で完成させ、2003年に出版された自伝は2005年に「星に願いを~七畳間で生まれた410万の星~」としてテレビドラマ化もされたそうです。

更に、2005年に有限会社大平技研を設立され、2018年には直径500mのドームに投影可能な「GIGANIUM」を発表されました。この投影機は従来の光学式プラネタリウムとは全く違った技術に基づいており、肉眼で観測し得る数千個の星の投影ができるそうですが、2019年には野球の試合後のベルーナドーム(当時のメットライフドーム)で一般公開イベントを開催されたそうです。

このブログ№308「空を見上げる(4)」(https://www.sjve.org/24634)でもご紹介した「西武園ゆうえんち」からほど近い所にある球場がベルーナドームになりますが、今年の8月(6日、7日、20日、21日)に、この投影イベントが3年ぶりにパワーアップして実施される予定だとか。このご時世ですので、変更や中止の可能性もあるかもしれませんが、オーロラや流れ星の演出に加えて選手が星空に登場する予定だそうです。野球選手達の活躍を観戦した後にプラネタリウムで星を愛でることもできる価値の高いイベントだと思います。

また、7月14日から17日までパリで開催される「Japan Expo 2022」に出展もされていて、日本の伝統文化や高品質プロダクトを紹介するWabi Sabiコーナーで、エアドームを使ってMEGASTAR CLASS+七夕コンテンツを投影して、繊細な星の表現に込められた日本の匠の技を見せるそうです。

さて、大平氏はプラネタリウムの開発者でいらっしゃいますが、当然ながら、ものづくりにおいて一番重要なのが開発設計です。当会では、8月25日~26日に「開発設計のVE」講座をオンラインにて開催いたします。本講座では、開発の上流段階にVEを適用する開発設計のVEの進め方を学びます。

顧客の要求を実現するための開発基本構想の創造から、設計図として具体化する段階で実施する1st Look VEを演習によって実践的に習得できますので、こちらも価値の高い講座だと思います。お申し込みの締め切りは8月15日となりますので、この機会に参加されてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/24811

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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