忠告をする (1)   (ゆ)  No.23 

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

ブログ№19から22まで書かせていただいた「マナーを守る」ということは、相手の立場に立って考えることでもありますので、「顧客本位」の原則を持つVEとも通じる所があるかもしれません。
15年程前ですが、当会のある駒沢大学駅の隣の三軒茶屋駅でも、「足を踏んだ、踏まない」から始まった若い人達と銀行員のケンカが殺人事件にまでなってしまった事があります。お互いに気持ちよくマナーを守っていれば、そんな悲しい事件にはならなかったと思うのですが、私も4年前のちょうど今頃に、「足を踏んだ、踏まない」で私より少し年配のおばさんに電車の中で怒鳴られた経験があります。

それは帰りの通勤電車でしたが、そこそこの混み具合で、私は立って雑誌を読んでいました。と、突然、隣に立っていたおばさんが私に向かって車両中に響き渡る金切り声で『痛いっ!!』と叫んだのです。
驚いて彼女を見ると、『最初は我慢したけど、2回も3回も人の足を踏んでおいて謝らないなんてどういうこと?!』と激怒していて、ものすごい憎悪の目つきで睨まれましたが、(人に押されて靴の横が軽くあたったかもしれませんが)2回も3回も踏んだ覚えのない私は『踏んでいませんけど…』と答えました。すると、『人の足を踏んでおいて謝らないどころか言い訳するなんて、育ちが悪いわね!』と返ってきました。

本当に踏んでいたならもちろん謝っていますが、踏んでないのに見ず知らずの人に何でそこまで言われなくてはいけないのかと思った私は『足を踏んだ踏まないくらいで、何で育ちが悪いとまで言われなきゃいけないんですか?』と応じました。が、火に油を注いだようで、私が読んでいた雑誌を指さし(雑誌も誰にもあたってはいませんでしたが)『大体ね、マナーが悪いのよ!マナーが!いい年をして、誰にも言われた事ないんでしょ!』ときました。そのうち、私達二人の前の座席に座ってやり取りを目の当りにしていた若い男性は、うんざりとした顔で(おそらく下車駅だったとは思いますが)下車していきました。

ずっと文句を言い続けているので、回りの乗客への迷惑にもなるし、触らぬ神に祟りなしと、仕方なく『はい、はい、すみません。すみません。』と適当に謝っているうちに私の下車駅へ着きました。と、なんと、彼女も(なおも何かぶつぶつと文句を言いながら)同じ駅で降り、さらに私が帰る方向へ行ったので、もう関わりたくないと思った私は、遠回りになるけれど逆方向へ行きました。
彼女が降りる際に「あそこまで痛いと大騒ぎするなんて、素足に華奢なサンダルでも履いていたのかしら?」と思って足元を確認しましたが、とっても頑丈そうなグレーのスニーカーでした。

足を踏んでないのに怒鳴られた私は怒りの持っていきようがなく、帰宅してすぐに主人に話しました。
『そういうおばさんいるよ。自分もこういう事があったよ』と体験も交えながら慰められても、まだ気は鎮まらず、翌日から数日間、『聞いて、聞いて!』と何人かの友人・知人に話を聞いてもらっていました。
『注目を浴びたいだけなのかもしれないので、そういう人には近寄らない方がいい』とアドバイスされたり、中には『ウチの職場なんて、そういうおばさんだらけよ』という過酷な職場もあることを知り、少し気が鎮まりつつあった頃、私の弟にもその話をしました。そこで返ってきた弟の意見は、今までに話した人達の意見とは全く違っていました。これも長くなりますので、続きは次回のブログで書かせていただきます。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。  (ゆ)

 

 

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