感性を磨く (4)   (ゆ)  No.142

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

今年もあと数日ですが、皆様はどんな年だったでしょうか?
私は、神社検定試験にチャレンジしたり、17年ぶりの海外旅行に行ったりと思い出深い年になりましたが、中でもニュージーランドの自然の中で「感性を磨く」という経験ができた事に感謝しています。また行ってみたいと思っていますが、そういう場所があったり、また会ってみたい人がいたりする事は幸せな事ですよね。

さて、前回のブログで触れた、二度目のアロマテラピーで、数多くのアロマの中から私が引き当てた香りのテーマというのは『自然と一つになる』でした。『ニュージーランドに行く前の時期にぴったり過ぎる!』と、また先生と一緒に驚いていたのですが、この香りを主体にオリジナルのアロマオイルを調合していただき、ニュージーランドにも持っていきました。そして、文字通り自然と一つになれたと一番強く感じられたのがカヤック瞑想でした。

40人程のメンバーの8割以上がカヤックは初めてとの事でしたが、10分程の簡単な説明の後、救命胴衣をつけて二人組みで、下の写真の穏やかな川に舟を漕ぎ出し、滝のそばまで行って瞑想して帰ってくるというプログラムでした。同室の女性とペアを組み、二人とも初めてのカヤックなのに息があったのかスムーズにスイスイと進み、程なく目的地点に到着。しばし、オールを漕ぐ手を休めて静寂の中での瞑想。滝の水の音や鳥の鳴き声も遠くになり、いつしか舟の存在が薄れて、水の中にそのまま浮いているような自然との一体感を味わうと同時に多くの気づきを得る事ができました。

Haruru Falls 2018.11 photo by y★u

瞑想旅行を終えて感じたのは、自然と親しみながら自分の内面を見つめる事により感性が磨かれると、まずは自分の真の痛みに気づけるようになり、ひいては人の痛みをも感じられるようになるのではないかということです。VEの5原則の一つ、「顧客本位」ですが、まずは自分の事が分らないと相手の事も理解できないと思います。人にもよりますが、普段、自分の事ってないがしろにしがちではないでしょうか?自分自身も大切にしてあげる事が大事ではないかと改めて思いました。

そして、「感性」というのは、特にものづくりをされるVEr.にとって大事なものの一つではないかと思います。20年以上前の事になりますが、当会の「感性分野へのVE適用開発研究会」では「ユーザーの商品に対する感性的な評価ポイントをとらえ、価値ある商品開発を行うための技法を見つけ出す事」を目的に活動して、「感性VE」という研究資料を2年半かけてまとめました。私も事務局として、月に一回、この研究会に参加して勉強させていただきましたが、とても興味深い内容でした。

この研究会の主査でいらしたマツダ㈱(当時)の奥川博司さんは3年前に亡くなられましたが、委員の一人でいらした日本コロムビア㈱(当時)の中條兵三さんも、残念ながら今年の夏に鬼籍に入られてしまいました。この場をお借りして、ご冥福をお祈りしたいと思います。
奥川さんも中條さんもいつもニコニコとされていらしたのが印象的で、「感性」という言葉を見たり聞いたりすると、この研究会の事とお二人の素敵な笑顔を思い出してしまいます。

感性を磨くには、ニュージーランドのような自然の溢れる場所は理想的だと思いますし、異文化を見聞きするだけでも、いい刺激になり、リフレッシュできると思います。ニュージーランドまで行かなくても、国の大きさも形も似ている日本にも多くの自然があります(そういえば、車窓からの景色は北海道にとても似ていると思いました)。冬休みなどを利用してお出かけになって、感性を磨かれてみてはいかがでしょうか?

なお、当会は誠に勝手ながら12月28日より2019年1月6日まで冬季休暇とさせていただきます。今年もこのブログをご愛読いただきまして、ありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

では、よいお年をお迎えくださいませ。 (ゆ)

 

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