健康を維持する  (4)   (ゆ)  No.170

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

夏祭りのシーズンですね。先日、我が家のマンションで開催された夏祭りでは、ハワイアンバンドや学生バンドの演奏や、ヨーヨー掬い、輪投げ等の遊びの他、焼きそばやかき氷等もふるまわれ、準備されてこられた役員さん達のお陰で夏気分を満喫できました。

さて、前回のブログでは、主人が砂浜で桜貝だと思って拾おうとしたものに字があった所までお話ししました。一字ずつ砂を払いながら読みあげていき、四文字目でそれが何かが分った主人は、『ギャーッ!』と悲鳴をあげてしゃがんだ姿勢のまま後ろへ1mほどピョーンと飛びのいていました。近くに三角州があったので投棄されて流れてきたゴミだと思うのですが、その文字が何だったかは想像にお任せします。

海へ投棄されるプラスチックゴミ等が社会問題になっていますが、電車広告で見かけた中学校入試の問題で、『ウミガメがビニール袋をクラゲと間違えて食べて死んでしまう事が問題になっています。ウミガメを救うためにはどんな袋をつくればいいと思いますか?』というものがありました。

観光地の鹿等も、やはりビニール袋を食べて死んでいる事がニュースになっていましたが、こういうニュースを見聞きする度に、SF作家である星新一さんの『おーい でてこーい』という作品を思い出します。ご存知の方も多いかもしれませんが、ある日、ぽっかりと開いた大きな穴に向かって『おーい でてこーい』と呼んでも何も返事がない事をいい事に大量のゴミや放射性廃棄物等なんでもかんでもその穴に捨てていたら、しばらくして、『おーい でてこーい』という声を皮切りに、捨てたはずのゴミが空から降ってくる…といったお話でした。

星新一さんは、この作品を1958年に書かれていますが、今もなお色褪せないどころか、半世紀後の公害問題、大量消費社会、生態系の破滅等の未来予測をされていたかのようです。私達人間のせいで死んでしまう動物達ももちろん可哀そうですが、人間も自分で自分の首を絞めている事に気づいて、この作品同様に未来にしっぺ返しが起こらないようにVEも役立てていただき、先送りせずに解決策を考えていかないといけないのではないかと思います。

貝やシーグラスを拾うビーチコーミングの際に、ゴミも拾えば環境問題にも一役買えますし、ウミガメの命を救う事になるかもしれません。「大河の水も一滴の雫から」の言葉のように、小さな事でもコツコツと積み重ねていけば大きな成果をあげる可能性もあるのではないでしょうか?

私のヨガの先生は、『健康、幸せ、平和を自給自足するために最優先すべきものは健康』とおっしゃっています。そして、健康の維持も実は日々の小さな運動の積み重ねが大切だそうです。運動習慣は少しでも若いうちにつけておくにこした事はないものの、老年期に入ってから始めても遅くはないとの事です。

更に、運動には無酸素運動と有酸素運動があり、基礎代謝を上げるのに効果があるのは無酸素運動で、これには短距離走や筋トレがあるそうですが、筋トレの中でも「赤筋」を鍛えるといいそうです。日常生活等のゆっくりとした動作の時に使われる筋肉が赤筋で、これは背骨を支えている筋肉に多く、背筋をまっすぐ伸ばしているだけでも筋トレになるとか。簡単なようでいて意識していないとできない事ですが、コストも時間もかからず、これで基礎代謝が上がればVE的にも価値が高いと言えます。

また、ヨガの先生は、健康のためにある運動を推奨しているのですが、これもコストは発生しませんし手軽にできる運動です。どういう運動かは次回にさせていただきます。

今回、ウミガメとビニール袋の問題に触れましたが、こういう袋の企画にもVEを使えばいいものができると思います。そして、こういった色々なものをつくる時に色々な場面を想定して、企画段階で考えていく事は大切な事ですし効率的でもあると思います。

当会では、2019年8月28日(水)に「企画段階のVE-シナリオライティング法の活用」講座を開催いたします。本講座では、新製品開発・次世代型商品開発に欠かせない、潜在的な要求機能を把握する未来予測のシナリオを作成する技法を体験し、企画段階のVE(0 Look VE)のアプローチ法について演習を通じて学習できますので、ご参加をお勧めいたします。(https://www.sjve.org/16651

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

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