香りを取り入れる(2)  (ゆ)  No.297

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

前回のブログでお香や香道に触れましたが、私達が感じ取れる香りの種類はおよそ40万種もあるそうです。そして、人が香りを認知する細胞は、鼻の奥におよそ200万程あり、香りは鼻の粘膜にある「臭細胞」と呼ばれる部分でキャッチされ、その内容が信号となって脳へ送られるとか。つまり、香りによって様々な作用が働くのは、鼻の細胞から脳へ送られた信号による反応だそうです。

よい香りをかぐと、昔の出来事を思い出したり、香りからイメージする様々なことに思いをめぐらせたりした結果、気持ちが落ち着いてきたり楽しい気分になったりして心の緊張がほぐれたりするそうです。そんな香りの機能を取り入れているのが「アロマテラピー」で、花や樹木から抽出した精油を使う芳香療法です。様々な健康効果が期待できることから、介護現場でも注目されているそうです。

いつも元気で気持ちよく暮らすには、ウイルスや不調の原因がやってきた時にも抵抗できるような体の免疫力が大切で、その免疫力を高める要素の一つが「精神的なストレスをためないこと」。アロマテラピーはこの点でも効果を発揮するそうで、ストレスがたまり始めたなと感じたら、早めにアロマで解消していくのがベストだそうです。例えば、ルームフレグランスやアロマバス等でいい香りを楽しめば、自然にストレスがなくなっていくとか。自分なりに自由に工夫できる喜びも味わえる健康法といえるそうですが、コストもさほどかからないのに効果は大きいので、VE的にも価値が高い手段かもしれませんね。

様々な香りの中でも、私は白檀の香りが好きなのですが、下の写真はそんな白檀の御香守で「身を守る」という機能もあります。5、6年前に日光の東照宮でいただいたものですが、御祭神である徳川家康公も好んだと言われる白檀の香りがなくなるまでご利益があるそうです。今も香りますので、疲れたなと感じた時などに匂いをかぐと確かにリフレッシュできます。

Amulet of the scent bag 2022.3 photo by y★u

白檀は、インドや東南アジアに広がるビャクダン科の半寄生性の常緑小高木で、花は鐘状の赤い花が付き、実は紫黒色に熟すそうです。木が強い香りを放ち、香木として昔から利用されており、サンスクリット語ではチャンダン、英語ではサンダルウッドと言われます。お寺や神社の儀式でもよく使われているのは、白檀の香りが悪いものを寄せ付けないと信じられてきたせいだとか。

また、治癒力を高めるものとしても活用されてきたそうで、古代インドの医学アーユルヴェーダでは自然治癒を促す薬として用いられているそうです。気管支炎や咳・痰などの呼吸器系の疾病にも良いとされ、更に浄化作用や免疫力の強化作用も活発なので、ウイルスの感染症から体を守る機能や、殺菌・消毒等の機能もあるそうですから、今のご時世にぴったりのアロマかもしれません。

私が20年程前にヨガの研修で行ったインドでは、小錦さんも訪れたというサロンで本格的なアーユルヴェーダも経験しましたが、エキゾチックな白檀の香りは、沈静効果もあり、瞑想タイムにも効果的だそうです。インドや中国の儀式で使われるというのも納得です。

VEもインドや中国を始めとするアジアでも活用されています。来る3月25日には、SAVE アジア地域主催初のイベントがオンライン形式で開催されます。使用言語は英語ですが、どの国の方でもVEに関心のある方でしたら参加できますので、是非、この機会に参加されてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/24092

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

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