資源を大切にする(2)  (ゆ)  No.326

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

本日10月14日の誕生花はコスモスだそうです。下の写真は12年前の今頃に立川の昭和記念公園で撮ったコスモスですが、漢字では秋桜。前回のブログの萩と同様に名前の中にも「秋」があり、文字からだけでも季節感のある美しい花だということが伝わってきます。

Cosmos 2010.10 photo by y★u

更に、本日は「鉄道の日」。1872年10月14日に日本初の鉄道が新橋~横浜間で開業したことにちなんで日本国有鉄道が制定した記念日で、毎年多彩な行事が全国各地で実施されてきたそうです。今年は150周年となるためか、例年より「鉄道開業」の文字を多く目にします。150年前に走った蒸気機関車は、今は観光列車や展示物としてたまにその姿を目にしますが、がっしりとした黒い車体は時を経ても威風堂々とした存在感を放っています。当時の機関車の動力源は石炭でしたが、今の電車は電力が主流になりました。

このブログ№150「運勢を占う(8)」(https://www.sjve.org/16144)でも触れましたが、当会の全国大会で、以前、公募させていただいた「VE標語」の一つに『資源有限 アイデア無限』という標語があります。VEのアイデア発想で出せるアイデアは無限ですが、石炭や石油といった資源は有限です。今のまま資源を使い続けるならば、地球があと3つ必要だそうですので、限りある資源を大切に使うことが必要になってくると思います。

かつて、当会では毎年9月を「VE月間」として、VE誌でも特集を組んだりしていましたが、経済産業省を含む3R関係8省庁では、今月10月を「3R推進月間」としているそうです。3Rとは「Reduce(リデュース):廃棄物の発生抑制― 物を大切に使おう。ごみを減らそう。」、「Reuse(リユース):製品・部品の再使用― 繰り返し使おう。」、「Recycle(リサイクル):再生資源の利用― 再び資源として利用しよう。」の頭文字をとったもので、3R推進に対する理解と協力を求めるために普及啓発活動を実施しているそうです。

3Rの中でも、一番よく見聞きするのが「リサイクル」だと思います。日本でのリサイクルの歴史は古く、町のし尿が農村の肥料として用いられたり、江戸時代には、紙くずや古着、壊れた傘の骨やホウキ、更には灰まで回収され活用されていたそうです。昭和に入って、戦争直後の何もない時代にも、焼け野原から鉄くずやガラスなどが集められ復興に役立てられたとか。日本には、「もったいない」の言葉があるように、ものを大切に最後まで使いつくす心が根付いているそうです。

ゴミや資源物を溶かして別の製品の原料にしたり、化学分解して油やガスにしたりするなど形を変えて別の用途で利用する等、「原料ベースに変えて再利用する」のがリサイクルだそうです。前回のブログで、プラスチックゴミのことにも触れましたが、現代のリサイクルの一例としてはペットボトルの再生利用があります。資源ゴミとして回収されたペットボトルは衣料品や包装用パッケージなどに形を変えて再生利用され、また、容器や包装系の使用済みプラスチックは、焼却の際に生じる熱エネルギーを活用する「サーマルリサイクル」の燃料として使われるケースが多くあるそうです。

「ムダを減らす」ことや「新しい価値を生み出す」ことはVEの特長でもありますが、限りある資源を大切にするためにも、推進月間だけではなく日頃から3RやVEを意識されてみてはいかがでしょうか?

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

過去のブログはこちら

関連するページ