希望を持つ (2)   (ゆ)  No.56 

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

昨日でお彼岸もあけましたが、私は実家の菩提寺にお墓参りし、さらに、3月18日には金龍山浅草寺で行われていた金龍祭りに初めて行ってみました。昭和33年から続いているそうですので、もう60年近くの歴史がある行事になります。「金龍の舞」は、浅草寺のご本尊である観音様が現れた時に『寺辺に天空から金龍が舞い降り、一夜にして千株の松林ができた(現世利益ともなる五穀豊穣の象徴)』事から創作されたものだそうです。三社祭ほどではないものの人であふれ、この日だけいただけるという赤いお札をいただくために本堂の中も人で一杯でした。

私は階段の上から写真を撮っていましたが、もっと近くで撮ろうと下に降りた所、前列の人垣にちょうど一人分のスペースが空いていました。そこでカメラを構えていたら、踊っていた金龍が私の目前で「さあ、撮りなさい」とでもいうように数分の間止まってくれて驚きましたが、「登り龍」という言葉もあるように龍はワクワクとした希望を持たせてくれる架空の存在という気がします。

Kinryuu 2017.3 photo by y★u

さて、前回のブログの続きですが、6年前の東日本大震災で被災した小学生の男の子の話で泣くほど感激したので、5年前のVE誌の編集後記にも書かせていただきました。 震災から1年後の新聞記事に、祖父と父親を亡くした7歳の男の子が亡き父にあてた『家もランドセルも流されちゃったけど、泣かないで頑張るから夢の中で会えたらほめてね』という内容の作文が掲載されていました。震災前の幸せそうなご一家の集合写真も大きく載っていて、本当ならまだ親に甘えたい年頃でしょうに、彼は生まれてから7年ほどしか経っていないのに、『おばあちゃんもお母さんもお姉ちゃんも僕が守る』と頑張っているという大きな記事でした。

たとえ小さくても一家を背負って立つんだという気概のある男の子で、頼もしいなあと思いました。大きな震災や事故というのは、時に子供を大人に、大人を子供にしてしまうものかもしれませんね。
ずっと頑張ってきたであろうその男の子ももう今年は中学生、前回のブログでも触れた梶原裕太君ももう立派に成人している事と思いますが、こういう若い人達がいてくれる限り、日本の未来は明るいものになるはずと確信すると同時に、希望の光が射したように思えました。

一方で、大震災で抱えきれない悲しみを味わった上に転校してきた子供達に対して、やさしくしてあげるどころか、いじめたりお金を要求したりする子供がいると聞いて悲しくなりました。自分の子供時代を思い返してみても、子供というのはどうしても自分本位になりがちで(そのまま大きくなる人もいますが)、時に残酷なふるまいをしてしまう事もあるものですが、小さい頃から、「弱い者いじめはいけない」とか「人の立場に立ってものを考える」事をもっと教えてあげる事が大事なのではないかと思いました。そして、日常生活でも、人に言葉をかけるなら、不安にさせる言葉ではなく、できるだけ希望が持てるような言葉をかけてあげたいものと思いますし、まずは大人が率先してやっていくべき事ではないかなと思いますがいかがでしょうか?

そうは言っても、人の立場に立って考えるという事は大人になってもなかなか難しい事だと思いますが、VEの5原則の一つに「使用者優先の原則」があります。『使用者は何を欲しいと思っているのか』を使用者の立場に立って考えてみるという事です。他に「機能本位」、「創造による変更」、「チーム・デザイン」、「価値向上」の原則があります。

このような原則を含めてVEを学ぶためのセミナーの2017年度開催日程が決まりましたので、お知らせいたします。皆様の抱えておられる問題の解決にきっと役立つと思いますので、希望を持って受講されていただければと思います。

日本VE協会 2017年度セミナー開催日程のご案内:https://www.sjve.org/9449

VEだけでなく普段の生活でも、「相手の立場に立って考える事」を皆がすれば、随分住みやすい世の中になるだろうなあと思います。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。  (ゆ)

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