機能定義についての考察 ~機能定義用語の実態調査を中心にして~

論文

VEは,価値に関する問題解決の手法であり,その特徴は機能本位のアプローチである。それは,いかなる問題にたいしても,機能定義・機能評価・代替案作成の基本ステップを,組織的に展開する活動である。

VEを製品の価値改善に適用する場合には,製品に要求される機能を,正確に定義することが必要である。2ND-LOOK VEの機能定義には,製品構成部品の機能定義と機能整理の2つの段階がある。この段階は,物本位の考え方から機能本位の考え方への思考変革の過程であり,真に要求される機能を明らかにし,思考範囲を拡大させて,価値改善を達成することが目的である。

機能定義は,機能的研究の基礎であり,VE活動の成果と効率に大きな影響を与える重要なステップである。この論文では,機能定義用語の実態調査にもとづいて,機能定義の現状について検討する。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. 機能定義用語の実態調査
  • 3. 機能定義についての検討
  • 4. おわりに

発行年

1971年 VE研究論文集 Vol.2

著者

産業能率短期大学
経営管理研究所 生産システム研究室
中神芳夫

カテゴリー

  • VEテクニック

キーワード

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