戦略的総合VAによるVA効率の向上

論文

日立製作所のVAは,本社VAセンターを基軸にして,工場毎にそれぞれの体質に合わせた活動をしているのが,一つの特徴である。

当工場は,総合電機メーカーである日立の中にあって,ポンプ,コンプレッサーなどの大型産業機械を受注生産しており,VA活動としては,開発VAを中心とした総合VAを活動の基本方針としている。

一般に開発VAは,成果が大きい反面,具体化上のリスクも大きく,そのVA効率(成果/投入費用)を,提案成果でなく,実質成果で評価すると,必ずしも満足すべきものになっていない。

この問題に対処するため,当工場では開発VA以降のVAのあり方として,単なるフォローアップの域を超えたVA技法を開発し,一連の総合VAシステムとして確立し,戦略的に展開することにより,VA効率の向上をはかってきた。

以下その考え方,実践方法について述べる。

目次

  • 1. はじめに
  • 2. 受注生産工場VAの特殊性とVA効率のあり方
  • 3. VA効率を阻害する要因
  • 4. 戦略的総合VAの基本的考え方
  • 5. VA効率向上具体策
  • 6. 成果
  • 7. まとめ

発行年

1980年 VE研究論文集 Vol.11

著者

株式会社日立製作所
土浦工場VAセンタ
千葉敬夫
株式会社日立製作所
土浦工場VAセンタ
西田孝一

カテゴリー

  • マネジメントとVE

キーワード

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