開発設計段階におけるVE手法の適用 ~VEとQCを融合した化学反応系材料製品の信頼性設計法~

論文

近年、化学反応系材料製品の開発設計は、高機能化・高信頼性が求められる一方、開発期間短縮に対する要求も強くなってきている。この相反する要求に対応するため本稿では、開発設計段階における信頼設計法として、VEの機能分析とQCの信頼性設計を融合したFDM法 (Function Dispersion Matrix 法) を提唱する。これは、物の流れ(反応メカニズム)を軸として、対象製品に必要な機能と現在起きているバラツキ原因とを対応させ、機能と機能達成レベルを同時に改善する方法である。

目次

  • 1. 化学反応系材料製品の開発設計の特徴と問題点
  • 2. 化学反応系材料製品の信頼性設計アプローチとFDM法の位置づけ
  • 3. FDM法の基本的な考え方、特徴と具体的手順
  • 4. FDM法の適用例の紹介
  • 5. FDM法の効果について
  • 6. 今後の課題

発行年

1991年 VE研究論文集 Vol.22

著者

富士写真フィルム(株)
生産技術部生産システムセンター
黒川透
富士写真フィルム(株)
生産技術部生産システムセンター
白井則歳

カテゴリー

  • 開発設計とVE

キーワード

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