建設業における効果的なVE推進組織とその活動展開

論文

建設業におけるVE活動は受注者側の収益改善が主目的となりやすく、その結果価値向上を伴わないVE提案となるケースが多い。VEの持つ課題解決のための明瞭かつ公正な意志決定の方法が発注者、設計者、受注者など、建設に関わる関係者にとって正しく理解されているとはいいがたい。

建設業におけるVEを真に、普及、定着させていくためには受注者側におけるVE推進組織の役割を見直し企業内VEの枠を越えた新しいVE推進組織を確立し、建設に関わる関係者のVE基盤整備を行いVE活動を推進することが重要である。

この新しいVE推進組織について一年間試行し、検証の結果わが国におけるVE普及と建設業の信頼向上にとって効果的であると考えるので以下に詳述する。

目次

    • 1. はじめに
    • 2. 今までの推進組織
    • 3. 新しいVE推進組織のあり方
    • 4. 新しいVE組織
    • 5. 相談コーナーが関わったVEサービス実施例
    • 6. おわりに

発行年

1996年 VE研究論文集 Vol.27

著者

鹿島建設株式会社
建設総事業本部・建築技術本部 バリュー・エンジニアリング室
上杉富康

カテゴリー

  • マネジメントとVE

キーワード

  • VE相談コーナー
  • VE組織

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