論文カテゴリー: VEとマーケティング 8件

収益が見込めるコストで、市場にタイミングよく、安定した品質のソフトウェアを提供するには、安定した開発プロセスの確立と、継続的なプロセスの改 善が欠かせない。その改善のアプローチとして、ソフトウェア業界のなかで広く導入されてきたのが、CMM/CMMIに代表される「能力成熟度モデル」を ベースとした改善アプローチである。

能力熟成度モデルをベースとした改善アプローチは、成功したプロジェクトが備えるプロセスをモデル化し、モデルとのギャップを埋めることで、プロセスの改善を図ろうとする方法である。この方法は広く受け入れられ、効果を上げてきた。

しかし、この能力成熟度モデルによるアプローチは、「コストと時間がかかりすぎる」「現場の主体的な取り組みになりにくい」「手段の目的化」などの課題が挙げられている。

そこで本論では、プロセス改善に機能的研究法を持ち込み、機能の視点に立ったプロセス改善のアプローチと技法について提案するものである。

ソフトVE活動は,あらゆる分野・局面に拡大適用され,複雑多岐な活動となっている。活動を効果的に進めるには,多くの要因を科学的に管理するシステムが必要であるが,実際の活動では,多くの部分を経験と勘に頼っている。

そこで,当論文は,対象テーマに応じた,技法の適用と活動形態の組み合せの良否が,活動の成否を左右するものとの観点に立ち,過去5年間の実践活動事例を25の活動パターンに分類分析し,その成否結果から,ソフトVEにおける効果的な活動形態の選定方法を提言するものである。

人間に代って,コンピュータに何をやらせようか,といった,顧客のシステム作りにおける欲求は年々増加の傾向にある。本論文はコンピュータシステムを稼働させるアプリケーションソフトウェアを開発,生産する企業において,昨今では不可欠となった「何をつくるか」のVEC活動,即ち「マーケティングVEC活動」の中で,もっとも重要とされる「顧客ニーズの収集」から「機能の構築」そして「顧客価値度合いの評価」等一連のステップに係わる技法の提案である。

成熟した冷蔵庫などの家電製品の機能は製品固有の利便性を提供する基本機能と顧客ニーズの変化に応えて付ける付加機能(メリット機能とも称す)に分けて考察できる。

この付加機能は製品のセールスポイントになっており極めて重要である。したがって,顧客ニーズを捉えた新しい高価値の付加機能を付与した製品をタイミング良く,市場に提供していかなければ事業の発展はない。

本論文は,付加機能の価値評価法に関するものであり,付加機能の機能評価と原価を求めて価値評価を行い,自社製品の問題点を明確にして,これを改善する高価値の付加機能を選択することによって商品力の強い商品コンセプトを構築するものである。

物流業は顧客の付加価値製品を移動させることによって,場所的効用(利益)を生む業体であり,消費者(エンドユーザー)の価値観の変化や,メーカーの販売戦略の変化の影響を受けやすい業種である。

この様なことから顧客のニーズの変化を幅広く,的確にとらえ,高度化社会にマッチした高付加価値物流システムを,タイムリーに開発・提供していくのが企業の使命であり,これに応えるのが価値創造VECの推進である。本論文では,これらの要請に応えるべく,

①顧客ニーズの価値向上要素(VALUE UP要素)への変換法

②顧客ニーズの機能変換法

③顧客ニーズの計数的評価法

…等の研究を進め,顧客ニーズの把握から具体化までの実践的なVEC推進ステップを確立し,価値創造VECの推進を可能にしたので,報告する。

最近のVEプロジェクトにおける対象は,現流製品から川上指向型即ち開発製品を対象とした,0 Look VEに活動の主体が移ってきている。その理由,目的は色々あるが,しかし企業経営という立場から見た場合,企業の経営基盤は,従来からある製品構成をベースに,機能を追加しプライスを下げて商品価値を向上・伸長させてきたいわゆるマイナーチェンジ製品である。当社における製品構成比率は図1に示すが,マイナーチェンジ製品が1次,2次を合せて約80%を占め,企業経営面への寄与も大である。従ってこれをどのように分析するかが経営体質に大きく関与してくる。そこで本論では,「0 Look VE」路線から今一度原点に立ち返って,経営上のウェイトが高い現流製品をベースにしたVE,即ちマイナーチェンジ製品を対象としたVE活動を新たな目で考察を加え,効果的なその進め方について提言することを目的とする。以下本論で用いるマイナーチェンジ製品とは何か,その用語を次の通り定義づけする。

(1) 新分野開発製品とは(図1の注1参照)

市場にこれまで類似機能を有する製品がない独創的製品で,その範囲は図2に示すごとく,価格的物量的に製品が安定した生産形態に達するまでの製品とする。

(2) 1次マイナーチェンジ製品とは(図1の注2参照)

新分野開発製品が安定化した後,弊害機能の改良など,顧客メリットを加え継続的に市場で発表される製品とする。

(3) 2次マイナーチェンジ製品とは(図1の注3参照)

既存製品をベースに新たに機能を追加,あるいは機能の拡張,他機能製品とのドッキングなど,発展的に開発された製品とする。

VA/VEは広い分野で活用,実践され,多大の成果を達成して来たのであるが,さらに70年代の革新時代に適合するように高度化し,一段と効果的にして,飛躍すべき時機に来ている。そのためには先づマーケティングと統合することが最も効率的であると思うので,その必要性について私見を批歴するものである。

本稿は競合市場における,新規商品の企画の分野を対象に,VE技法による商品機能編成へのアプローチ方法を論じたものである。その基本的姿勢はVEの基本定義を次の様に置き換えてアプローチしている。

「事象の本質的目的を追求するために,その必然性を比較分類,分析し,それらを定量的に把握し,そのデータをもとに技術的に,さらにマトリックス的(組織,原価費目)に改善を図り,新しい個性ある姿を創出していく活動。」