体を動かす(3)  (ゆ)  No.211

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

先日、緊急事態宣言が全面解除されましたが、赤信号が青信号になった訳ではなく、いつ赤に戻ってもおかしくない黄信号のようですので、引き続き用心するに越したことはなさそうです。とはいえ、外出自粛が要請されていた頃より歩く機会が増えると思います。

前回のブログでは、「脳を活性化するための正しい歩き方」というのをご紹介しましたが、今回は「体にいい歩き方」というのをご紹介したいと思います。

日本人は江戸時代までは、草履歩きで足裏全体をバランスよく地面に置く「体に負担が少ない歩き方」をしていたのに、明治時代になると靴歩きで、かかとから着地する衝撃で体が緊張して、これがコリや痛みにつながっていったとか。現代になると、長時間のPCやスマホで猫背になった姿勢のまま歩くので、体は姿勢を安定させようとして、こわばり、コリなどの不調が多発するようになったそうです。

更に、足の指が浮き気味になって「指の付け根」と「かかと」に頼る「2点歩行」だと、左右差が加わって足裏がとても不安定になり、やはり体の様々な不調を引き起こしてしまうそうです。そこで、フットケアの専門家の方お勧めの「足裏3点歩行」というのがあるのですが、以下のようなポイントを意識して歩くといいそうです。

1.まっすぐ前を向き、頭、背中、お尻を一直線にして立つ。
2.1の姿勢のまま、膝をいつもより1㎝高く上げることを意識する。
3.「指」、「指の付け根」、「かかと」の3点で着地するイメージで歩く。

神経が集中している首を痛めると自律神経も乱れるため、便秘や冷え性、不眠、うつになることもあるとか。上述の「足裏3点歩行」で歩くと、着地の時にかかる力を足裏全体で吸収できるので体のどこにも負担はかからず、自律神経も整い、O脚やむくみ・だるさが緩和され、肩や首のコリ、頭痛・腰痛・膝痛、便秘・不眠・冷えなども改善されるそうです。

「改善をする」や「無駄をなくす」というのもVEの特長ですが、無駄な力を使わないラクな歩き方をすれば様々な症状が改善されて、健康にも美容にもいいそうですので、「歩き方のVE」といえそうですね。

今回、歩き方のノウハウを調べるために様々な本に目を通してみたのですが、以前は推奨されていた「かかと」からの着地より、今は上述の3点着地がいいそうです。

前回のブログでご紹介した「脳を活性化する正しい歩き方」でも、歩き過ぎは疲れがたまってしまって逆効果になるとのことでしたが、ホルモン不足になる懸念もあるそうで、歩く「量」に加えて「速さ」や「時間」というのも大切だそうです。

以前は「1日1万歩」を勧めるケースもあったようですが、健康のために歩きたい距離は月80~120㎞、時間に換算すれば毎日15~30分、歩数にすれば4~8千歩位とか。一番のお勧めは、運動強度がちょうどよくて続けやすい「15分の早歩き」だそうです。

歩き方は一例で、今まで慣習として行っていたことが時代に合わなくなっていく時に、ニーズに応えるための工夫が生まれて進歩や改善につながっていくのだと思うのですが、オンラインという手段を使うのも働き方の改善の一つだと思います。

当会の東日本支部では、『VEのことを深く知りたい』『VEの実践ノウハウを学ぶ場が欲しい』というニーズに対応し、今年度から「若手のVEリーダークラス」を対象とした「スキルアップ研究会」を新たに設置しています。先週、オンライン会議ツールによるキックオフ会合を初めて開催いたしました。(https://www.sjve.org/19055

遠方の方でもご参加されやすくなったと思いますので、ご興味のある方は当会事務局・渋谷 (shibuya@sjve.org) 宛に参加申込書をお送りください。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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