文を書く(1)  (ゆ)  No.240

新しい年を迎え、松の内も過ぎましたが、いかがお過ごしでしょうか?
公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。
今年もよろしくお願い申し上げます。

下の写真は、2年前に大学時代のサークル仲間と福島を旅行した際に買ってきた「赤べこ」です。今年の干支でもある牛ですが、体色の赤は魔避けの効果があり、黒い斑点はウイルス (天然痘)除けのご利益を願ってのことだということを昨年に知りました。他にも諸説があるそうですが、赤べこの持つ機能が引き続き発揮されることを祈っています。

        Akabeko 2021.1 photo by y★u

昨年は人に会う機会が減ったこともあって、年賀状を書く方が増えたそうですが、表裏の両方とも印刷だけという儀礼的な年賀状よりも、一言でも手書きの文を添えてある年賀状の方が温かみが加わって価値が上がるような気がします。ただ、余計なことを書いてしまう場合も時にはありますし、書くこと自体を面倒に思う方もおられるかもしれませんけれども、少ない手間で価値の向上が図れるなら、やらないよりやった方がよろしいのではと、個人的には思うのですが…。

SNS全盛の時代ではありますが、手紙の良さも見直されているようです。便せんや封筒や切手を選んで、相手のことを想いながら文を書いて封をして投函するという作業は、年賀状より更に時間も手間もかかりますが、お金には換えられない「気持ち」もより込められているように思います。

そうはいっても、筆まめな人もいれば筆不精な人もいます。文を書くことが苦手な方は、まず文を読んでみることが大事かもしれません。前回のブログでご紹介した作家の鈴木るりかさんも、『文章力、国語力は天性のものではなく、活字を読むことで後天的に身につきます。読んだり書いたりすることに、年齢の早い、遅いは関係ありません。メールやSNSでも、伝える力は必要です。ちょっとした手紙を書く時、心と文章がぴたりと合うと気持ちがいいものです。表現力、語彙力が豊かになると自分自身も楽しくなります。』と話されています。

スマホやパソコンは確かに便利なのですが、手書きで文章を書く機会が減ってしまった今、簡単な漢字が思い出せなくなってしまったような気がしますし、認知や記憶の機能を電子機器に任せてしまっていると、どうしても自分のそれが衰えてきてしまっているように感じます。私の主人も、かつて仕事の取引先の電話番号が100件位は頭の中に入っていたのに、携帯電話を持つようになってから思い出せなくなったそうです。

電子機器に頼るのもいいけれども、もし、電気の供給がなくなってしまったらどうなるのかしら?とたまに思うことがあります。万が一の時のためにも、文章を書いたり読んだりすることで自分自身の機能を鍛えておくことは必要なことかもしれません。

文章を書いていると、自分の言いたいことを整理できますし、読む相手のことを考えながら書くという行為は「顧客本位のVE」に通じるような所もあるように思います。文章をたくさん書くのは大変という方は、新しい年の始めに、まず1行日記等にチャレンジされてみるのもよろしいかもしれませんね。

さて、文を読むことも書くことも、まずは実践が大切だと思いますが、VEも理論だけでなく、やってみることで理解を深めていくものだと思います。当会では、演習によって実践的に習得する「開発設計のVEセミナー」を1月21日~22日にオンラインにて開催いたします。
この機会に受講されてみることをお勧めいたします。(https://www.sjve.org/semi/18162

では、よい週末をお迎えくださいませ。 (ゆ)

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