免疫力を上げる(6)  (ゆ)  No.251

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

今年の春は温かったせいか、各地での桜の開花の訪れが例年より早かったようです。温かいと、つい気も緩みがちですが、今年のお花見はできるだけ静かに楽しむようにしたいものですね。

 Weeping Cherry Blossoms   2018.3 photo by y★u

前回のブログで腸内環境をよくして免疫力を上げてくれる善玉菌を増やす食品について書きましたが、外科医である友人も「発酵食品」を摂ることが大切だと言っていました。更に、脂質、糖質、タンパク質をバランスよく摂って、睡眠もしっかりとって、適度な運動をして、ストレスを解消して、快食快便を心がけることが免疫力アップにつながるそうです。

また、腸がせっせと働くゴールデンタイムが22時から翌日の2時なので、この時間帯にあわせて乳酸菌等を摂取すると、寝ている間に腸内環境を整えることができるため、ヨーグルト等は夜に食べる方が効率的だという記事も読んだことがあります。どうせ摂るのなら、その価値がアップする時間等も考慮したいですね。

やはり前回のブログでご紹介した東京医科歯科大学の藤田紘一郎教授も、手軽に乳酸菌を摂れる日本の伝統の発酵食品(味噌、醤油、酢、みりん等の調味料、漬物や納豆、甘酒等)を勧めておられます。日本古来の発酵食は日本人の腸に元々住んでいる常在菌とタイプが近く相性がいいからだそうです。

更に、藤田氏が唱えられている「腸は脳より賢い」という説によると、脳には欲求が満たされた時や満たされることが分かった時に活性化して快感を与える「脳内報酬系」というしくみがあり、目の前の快楽を求める脳は、自分の満足しか考えていないとか。例えば、満腹なのにデザートを見ると脳は「食べたい」と喜びますが、食べすぎるとお腹を壊します。腸は体にとって何がベストかを理解しているので、脳より賢いという証明になるそうです。

「デザートは別腹」というのが「脳内報酬系」の働きだと思います(実際に、食後のデザートを目の前にした人の胃が膨らんでいくという映像を見たことがあります)が、多くの方が経験していることではないでしょうか?
特にストレスを感じると、脳は目の前の快楽に突っ走ってしまい、ひどくなると、過食や買い物・アルコール依存につながり、より強い刺激を求めるようになって、腸内環境が悪化してしまうそうです。

もし、自分が依存症の入り口にいると感じたら、「足るを知る」を思い出すことが大切だそうです。先のことばかり考えるから、不安やストレスを感じるので、「今を大切に生きる」気持ちを忘れないようにすれば、自然と脳の呪縛からは解き放たれるそうです。今の時代、特に心がけておきたいことかもしれませんね。

食べ過ぎと同様に、翌日に過労を残すような激しい運動も逆効果だそうですので、何事もほどほどが大事なようです。免疫力アップのためには、今までご紹介した「噛むこと」や「腸内環境を整えること」の他にも大事なことがあるのですが、これは次回にさせていただきます。

人の腸内には100兆個を超える細菌がいて、その種類も1万以上もあって、それらの構成は指紋のように人によって異なり、一人として同じものはないとか。人それぞれの常在菌が違うように、それらと相性がマッチした有用菌も人それぞれなので、どんなものを摂取すればよいのかは試してみるしかないそうです。

当会の西日本支部(東海地区)におきましても、建設業のスタイルにマッチしたVE技法の開発と普及定着を目的とした「建設VE研究会」の2021年度の新メンバーを募集しております。定例会合は原則オンラインとなりますので、中部圏以外の地域からのご参加も大歓迎です。この機会にご参加されてみてはいかがでしょうか?(https://www.sjve.org/21360

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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