脳を活性化する(4)  (ゆ)  No.256

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

前回のブログで、「脳に効く」電車の乗り方をご紹介しましたが、その他の生活の様々な場面でも、脳の健康を意識して行えば脳の機能を活性化できるそうです。まず、目が覚めたら、すぐにカーテンを開けて朝日を浴びることは、生活リズムに大きな役割を果たすことになり、料理も「計画力」や「注意分割機能」を同時に使う強力な脳トレになるそうです。他にも、人とのコミュニケーションで相手のことを思いやるとか、服装の組み合わせ等のおしゃれで変化を楽しむことは、脳の活性化に大きな効果があるそうです。

更に、脳は一度にたくさんの領域を使うほど脳内の血流が増えて活性化するので、新聞や本は「音読」がいいそうです。まず、目を使い読むことで視覚部位、理解することで前頭前野、音読で言葉を発する部位、自分の声を聞く聴覚部位と一度に4部位を使うので一石四鳥とか。

今、超高齢化社会である日本では、認知症の発症者数は増加の一途をたどっているそうです。年齢を重ねると何かと意欲が減退しがちになりますが、この意欲が低下した日常生活では、脳は刺激を受けて活性化するチャンスを失うことによって老化が進み、認知症になってしまうとか。

認知症を予防すべく、意欲を高めて脳を活性化させるためにも、上にあげたような手段の他に、多くのお医者さんが「手を使う」ことを勧めておられます。手をよく使えば、手からの信号を受け取る脳の領域が発達し、脳の神経細胞(シナプス)が増えたり強靭になったりするそうで、これを繰り返すことによって人間の脳は進化を遂げてきたので、手は「第二の脳」と言われているそうです。

手の握り方には、手のひらで重いものや硬いものを握る「強制把握」と、指先で小さなものをつまむような「精密把握」の2種類があり、脳を効率よく活性化させるには、これらを鍛える必要があるそうです。強制把握の方は、トレーニングとして取り入れるなら、くるみやゴルフボール等を握り手の中で転がすと、手の感覚を鍛えることにもつながり、この感覚刺激も脳の活性化に役立つそうです。

特に重要なのが精密把握で、指先を使って小さなものをつまむ動作を行うことで、認知症や脳機能障害の改善も期待でき、逆にこの精密把握が不得手になっていたら、脳の老化が始まっているので要注意だそうです。

また、この脳の老化を予防する手段の一つとしてお勧めなのが、14種類もの匂い物質で構成されている「バラの香り」を嗅ぐことで、バラの複雑で豊かな香りが脳にとってはいい刺激となり、もの忘れや感情の衰えとして表れるような脳の老化を防いでくれるそうです。

          Rose   2011.5  photo by y★u

上のようなバラの写真を見ているだけでもいい香りがしてきそうな気がしますが、そんなバラの香りや自分が好きな香りさえ「いい香り」と感じられない時というのは、心や体に余裕がない時なのだとか。バラや好きな香りというのは、心身の状態を知るバロメーターの機能もあるので、自分の脳が今、どのような状態にあるか知るためにも、朝と夜の1日2回、好きな香りを嗅ぐといいそうです。

脳は新しいことにチャレンジすると活性化するので、例えば、利き手と反対の手を使うこともチャレンジの一つであり、効果的な脳活になるそうですが、お箸やペンが難しければ、歯磨きや入浴時の体洗いとかからでもいいそうです。

もっと新しいことにチャレンジされてみたいという方は、当会の東日本支部の各部会活動に参加されてみてはいかがでしょうか?この4月に各部会のキックオフ会合が次々と開催されましたが、途中からでもメンバー登録は可能ですので、研究開発や情報交流、そして脳の活性化のためにも、是非、ご検討ください。(https://www.sjve.org/21766

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

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