心を整える(4)  (ゆ)  No.264

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

前々回のブログで、東洋医学の一つである「ツボ押し」をご紹介しましたが、「ツボ」には感情を整える力があるそうです。ツボは全身に張り巡らされた末梢神経が重なりあっている部分を指し、末梢神経は脳からの指令を体の隅々まで伝達したり、脳へ体の情報を届ける道路のようなもので、これらが重なるツボは交差点のようなものだとか。脳に届けるはずの情報が集中し過ぎて起きている交差点の渋滞を解消するのが「ツボ押し」だそうです。

ツボを押して、交差点の流れがスムーズになれば、幸せホルモンと言われるセロトニン等の脳内物質を促しやすくなるので、怒りや悲しみを鎮めたり、やる気をアップさせたりすることが自然とできるようになるとか。中でも、手は脳と密接に関係していることが科学的にも証明されているそうで、手のツボを適切に刺激すれば脳も刺激することができるそうです。

心の乱れを感じてから、脳が感情をコントロールする脳内物質を出すまでに5秒程度かかるので、ネガティブな感情を感じた時に対応するツボをすぐに押すことで、感情から意識をそらし、感情に振り回される前に心を落ち着かせることができるそうです。私は手の指の両側を軽くもんだりしていますが(一つのツボを2秒程でいいそうです)、ここには自律神経を整える「井穴(いけつ)」というツボがあるそうで、怒りを鎮めるツボでもあるそうです。

また、私が自律神経の調子を整える必要性を感じて20代で始めたヨガでは、『怒りや落ち込みの感情が沸いてきた時は、抑え込まずに感情と関わりのある筋肉である「感情筋」をヨガのポーズで動かすことで心も体もリラックスして、とらわれていた感情から解放される』と言われています。以下の二つは比較的簡単なヨガのポーズですので、イライラしたり落ち込んだりした時にお勧めです。

・合せきのポーズ(怒りと関係の深い「尻筋」に意識を集中して刺激してから力を抜く)―
骨盤を立てるように椅子に座り、足裏を合わせて膝を外側に開いてお尻に力を入れて深呼吸する(30秒キープ)。手は膝の上に載せ、多少なら腰が丸くなってもOK。ベッドや床の上に座って行ってもよい。

・やしの木のポーズ(首肩筋をほぐすことで落ち込みから解放される)―
足は肩幅に開き、リラックスして立って体の前で両手を組み、ゆっくり息を吸いながら両腕を上まで上げたら、息を吐きながら掌をくるりと返して深呼吸(10秒キープ)。息を吐きながら組んだ手を離し、両腕を後ろで引き寄せるようにしてゆっくり下す(胸は軽く引き上げ、手指は思い切り開く)。

更に、このヨガの研修の一環で、6年程前に鎌倉の建長寺で「座禅」も経験したことがあるのですが、座禅のポイントは「姿勢」と「呼吸」にあり、基本に「調身」、「調息」、「調心」という考え方があるそうです。これは心と体の一体性を示すもので、体を調え、息を調えると、自ずと心が調うという作法だそうです。座禅はセロトニンの分泌が促されて心身が調う上に、ヨガ同様に道具も不要で座るスペースさえあれば自宅でもすぐにできますので、「心を調える」ための手軽な手段だと思います。機会があれば経験されてみることをお勧めいたします。

また、建長寺といえば「けんちん汁」が有名ですが、前回のブログでご紹介した「水無月」は、京都では夏越の祓に欠かせないお菓子だそうです。また、夏至から数えて11日目である本日7月2日頃から七夕頃までの5日間が「半夏生」と言われ、この時に頂く食べ物もあるそうです。この半夏生までに田植えを終わらせるのがよいとされており、夏至から半夏生までの間に、関東地方では「小麦餅」を作って田植えを手伝ってくれた人に配ったり、神様にお供えしたりするとか。

一方、関西地方の一部では、作物がタコの足のように大地にしっかり根を張るようにとの願いを込めて、タコを食べる習慣があるそうで、タコ焼きの美味しい大阪を思い出しましたが、出身地のソウルフードというのは、頂いていてもどこか懐かしくて心がホッとしますよね。

当会では、「阪神セミナー」を7月21日にオンライン開催いたします。VEを導入してしっかりと根を張らせて実りともいえる成果を出している企業の活動を学んでいただける絶好の機会です。お申し込みの締切は7月15日となりますが、7月22日から30日までオンデマンドでの再配信もございますので、7月21日当日にご覧いただけない方にもお勧めいたします。(https://www.sjve.org/21979

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

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