心を整える(5)  (ゆ)  No.265

こんにちは。公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会事務局の(ゆ)です。

7月7日は七夕でしたね。皆様は何か願いごとをされましたでしょうか?
近所で見かけた七夕の笹に「家族みんなが笑顔いっぱいで過ごせますように♡」とか「健康で過ごせますように」などと書かれた短冊がかけられていましたが、そういった願いが天に届くといいなあと思いました。今年はウイルスに加え、度重なる自然災害もあり、七夕に限らず「無事に日々を過ごせますように」と願うばかりです。

短冊でも、手紙でも、日記でも、何でもいいので、何かを「書く」という行為が心身に良い影響を与えるということは、アメリカの様々な大学でも研究され実証されているそうです。
自律神経が、体を活動的に働かせるための機能を持つ交換神経と、それらを休憩させる機能を持つ副交感神経のバランスで成り立っているということは、このブログNo.261「心を整える(1)(https://www.sjve.org/22084)」でもご紹介しましたが、ちょっとした不安やイライラで、このバランスはすぐに乱れてしまうとか。

この乱れを放置すると様々な病気の原因になるので、姿勢の改善や呼吸方法が大事ということも今までご紹介してきましたが、日中の活動やストレスで高ぶった交換神経を、一日の終わりに副交感神経の働きできちんとリセットすることが、自律神経を整えるためにもっとも大切なことだそうです。

そこで、今日起きたことの中で、良かったこと三つ、嫌だったこと一つ、今後の対策という順番で、なるべく簡潔に書き出してみることで、心身を落ち着かせて呼吸を整えることができるそうです。そして自律神経が整えば、心だけでなく血流が改善して肌や腸の調子までよくなるそうですので、一石二鳥どころか三鳥とも言えますし、小さな行動が大きな改善につながるなら、VE的にも優れた手段だと言えると思います。

「絶対に毎日書く」と気負わなくていいそうですし、対策も実際には行わなくても、頭で考えることで前進している感覚を味わうだけでもいいそうなので、手軽に始められると思います。私はヨガの先生に勧められたこともあり、毎日、良かったこととか嬉しかったことを三つ書き出しています。忙しくて忘れてしまった時は数日分をまとめて書いたりもしていますが、結構思い出せます。

「天気がよくて洗濯物がよく乾いて良かった」といったささやかなことでも何でもいいので、けっして難しいことではありませんし、日々の小さな幸せに意識を向けて思い出していますと、それなりにポジティブにもなり、自然と色々なことに感謝の気持ちを持てるようになってきた気がしますので、心の整え方の一つとしてお勧めです。とにかくこり固まらずに色々な視点を持ち、何でも試行錯誤を続けることを心がけるといいそうですが、そういった点は、柔軟な視点を持つことが必要なVEとも共通しているかもしれませんね。

書くという行為には筆記具が必要ですが、道具を何も用いずに心の疲れをリセットする手段として、「瞑想」もあります。瞑想は、心を何もない空っぽの状態にするためのトレーニング法ですが、これにより日常のしがらみから解放された自由で安らかな感覚をできるとか。瞑想も、ものごとのとらえ方が前向きになるため、毎日がよりハッピーに感じられ、集中力も高まって仕事の効率も上がるそうですので、やはりコストもかからないのに大きな効果が得られるトレーニング法としてVE的にも価値が高いと言えると思います。

瞑想による心のリセットは、毎日の生活のリセットにもつながるそうですが、瞑想は心をリセットする方法であると同時に、「繰り返すことで、心の持久力をつける、メンタルタフネスを高めるトレーニング」でもあるそうです。心が少しずつ鍛えられると、日常生活にも影響が表れ、前向きな優しい気持ちで回りの人に接することができるようになって人間関係も自然に好転するとか。そんな環境では、仕事でも色々なアイデアが浮かびやすいということですので、瞑想はVEにも持ってこいかもしれませんね。

では、よい週末をお過ごしくださいませ。 (ゆ)

 

 

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